二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第弐章 —燃え盛る炎と完璧なる氷と— ( No.21 )
日時: 2011/02/13 13:48
名前: 蒼月白星鏡 (ID: khxqjExY)

第四話(其の壱)『出会い—そして歯車は狂いだす—』



「此処か…」

港から少し離れたところに、一つの民家があった。
表札には、『土方』と書いてある。
正直、此処が"土方雷電"の家なのか、と信じきれない部分があり、心の中がモヤモヤしていた。
でも、入るしかない。
心の中で決め、民家の敷地に足を踏み入れた。



裏には畑があり、どちらかというと農家が住んでいそうだったが、家はテレビなどでよく見るものだった。
豪炎寺は、これが沖縄か、と思った。

「誰だ!」

後ろから声がして思わず振り返った。
声をかけた人物は、体が大きく、茶髪の髪に一部、山吹色の髪があり際立っていた。
後ろには、子供であろう小さな子がいた。

「お前、此処(沖縄)には居ねぇな?どこから来た!」
「…此処は、土方雷電の家か?」
「あ、あぁ… …もしかして、お前が豪炎寺修也か?」

ギクリ。
豪炎寺には覚悟が出来ていた。
"沖縄に豪炎寺修也が居る"という情報が知れ渡ってしまう事を。

「…あぁ。」

渋々答えた。答えなければ、何かされるだろうと思ったからだ。
だが、相手は豪炎寺が思っていた事とは真逆のことを言った。



















「…そうか。そうかそうか!お前が豪炎寺かぁ!!
 鬼瓦のおっさんから聞いてるぜ!オレが『土方雷電』だ!!」



「…え?」