二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 時空心中。【イナズマイレブン 隊員募集】 ( No.149 )
日時: 2011/05/22 19:22
名前: 蒼月白星鏡 ◆kuB5mqYaRs (ID: khxqjExY)
参照: 小森日ちゃんルート終了!

【光闇対称】


















「でぇい!」



瓦礫の山から、勢い良く走り、短剣で未来と対峙する。



しかし、未来は左手で止めた。



「過去さん」



「どうしたの?豪炎地君」



「どの位、時間が経ったんですか?」



「今のところ、30分位ね。」



「!? もう終わった筈では…」



「多分、未来は「30分で小森日ちゃんの裏人格を発動させる」っていう意味で決めたんじゃないのかしら」



「…じゃあ、試験時間はもしかして…」



「ガセ、ね」



「「マジか」」







































「"光斬"!」



"光斬"は、光属性の通常攻撃。



武器が刃物であれば、誰でも使うことが出来る。



未来は「あえて」間一髪避けた。



「"闇斬"!」



「連続か、ちょっとキツイかな」



"闇斬"は光斬とは真逆で、闇属性。



性質は光斬と同じである。



「ほォう、そう言ってるわりには、楽々と避けるじゃねェかァ!」



「そうかな?ちょっと手抜きしてあるんだけどな」



「そうか、なら…本気にしてやるよォ!!!」



小森日は、短剣『紫陽花』を投げた。



「何処のメイドだよ」というコメントは無しで。



未来は頬ギリギリで避けると、小森日は想定外だったのか、舌打ちした。



「甘い」



後退りしていた足を止めると、小森日の目の前へと一瞬で着き、一度笑みを浮かべると、思い切り頭突きした。



「い゛っだァ!」



「まだまだ」



続いて懐に膝蹴り。



その後小森日の頭を掴み、思い切り地面へと叩き付けた。



「…死んでるよな、アレ」



「言っちゃ駄目よ」



「「普通は言いますって」」



言うのも無理はない。



小森日の頭、口から血が大量に出ているのだから。



「…終わり、かな「隙ありィ!」



足払いをされ、未来の体制が崩れた。



それを狙って、小森日はもう片方の短剣『蒲公英』で未来の懐を


















































                             刺した。





「「「?!」」」



しかし、過去達が驚いたのは刺したことではない。



3割位は刺したことも入っているが。



小森日の視線の先にあるもの、それは黒いブレザーただ一枚のみ。



「よっと」



バック転をしながら避けている、白いシャツを着た未来の姿が。



ひょんなことから死神になった少年の漫画に出てくる黒猫のあの技である。



簡単に言えばパクリだ。



「あの速さがあれば、出来るわね」



「「その前にパクッても良いんですか」」



その件に関してはノーコメントで。



「君もなかなかやるね。アレをしなきゃ、刺されていたよ」



「長さんにそう言われるたァ嬉しいことだ」



「お喋りするのもそろそろ止めようか」



「ああ、そうだな。決着をつけさせて貰おうか」



「もう負けてるけどね」



「そんな根拠、何処に… …!?」



小森日の地面には、六芒星(ろくほうせい)の魔法陣が。



そして、それぞれの先から青い糸の様なものが出ており、小森日の両手首、両足首、腰に巻き付いていた。




「何だよ…これ!?」



「魔力を吸い取る変わった魔法。人呼んで『魔力吸収(マジックドレイン)』と呼んでるよ」



「いっ…いつの間に「君が刺した時だよ。あの時にまず魔法陣を設置した。喋っている間に魔法糸(ストリング)を操作して、手首に巻き付けさせて貰ったよ」



まるで、某STGゲームのキャラの様だ。



「「パクッてんじゃねぇか」」



正論である。



「魔法糸は色々種類があるけど、私のは吸収型。ある意味ラッキーだったかも」



「チク…ショオォ… ガハッ! ま、魔力がァ…!!」



「無理に喋らないで。下手したら相手を殺す魔法でもあるんだから」



「何やっているんだ、未来…」



「まあ、間違ってはいないわよ」



「魔力を吸い取るということは、攻撃手段などがグンと減ること。
 動きも縛られているから、右手に持っている短剣を使うのは難しいだろう」



「そういうことか。そう言えば、アイツの経験はどのくらいあるんだ?」



「さあ…一応、目は通してあるけれど、実力は確かよ」



「それでも、未来の前には敵わない、か」



「しいて言うなら、『絶対クイーン』かしら?」



「…いくら未来でも、女王には敵わないだろ」



「未来は列記としたルーセントの女王よ?」



「「そっちの女王じゃないぞ」」



「あらら…」









「ぐッ…」



幾ら藻掻いても、手が思うように動かない。



「締め、で良いかな」



未来はゆっくりと歩いている。



表情は無のままなのに、威圧感が溢れ出る。



「…試験は不合格…という訳か」



小森日はとても悔しそうだ。



「ああ、その事だけどさ」



「…何ですか」



主人格に戻ったようだ。



「君、












































   合格だから」



「「「…は?」」」



予想外の答えに、開いた口が塞(ふさ)がらない。



「試験って言ってるけど、実際には君の実力を知る必要があったんだよね」



「はあ…」



「正直、紙に書いていることはあまり信じれないんだよね。でも相手すれば実力が分かるでしょ?」



「ふぇ!?」



「ま、まさか…」



「最初から、試験なんて…」



「ええ、するつもりは無かったわよ」



過去の笑顔に嘘は無い。



「あくまで私が知りたいのは君の実力と、本当に隊に入る気があるのか。
 本気で私に向かってくるってことは、入る気満々って訳でしょ?」



「でなきゃ、此処にはいませんよ」



ニヤッと笑いながら言う。



「あ、そうそう。魔法糸、外しておいたから」



「えっ」



その事に気付いた途端、派手に転んだのであった。



「…本当に、大丈夫なのだろうか」



「大丈夫よ、きっと戦場に立てば真の力が発揮されるわ」



「例えば?」



「あの子、IQ250もあるらしいわよ。だから、常に相手の200手先をよm「「それを先に言って下さいよ」」



イケメン二人組からのツッコミである。











「…千君、大丈夫かなぁ」



「君じゃなくて、ちゃんだと思います」



台無しである。