二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた ( No.309 )
- 日時: 2012/01/02 16:44
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: マトリョシカ2。 >>308修正しました
わたしをたすけてよ。
#02 世界が私だけを残した
もう、どうしよっか。夢で会うほど愛おしいあなたなのに、会えるのは夢の中だけでさ。現実になったら、あなたどころかその他の人も来てくれやしない。こんなんだから、ヒキコモリだっつーのにね。
てんで幼稚な手を叩こう。叩いてみたって、誰も来ないのにね。掴む腕さえありゃしない。光なんてどこにもない。ムキになって、わざと狂った調子になる。ほらほら、寂しいことなんてありゃしないよって、哂い泣き。号泣。
きっと私は、どうでもいい存在。いやむしろ、存在なんてものが在ることに驚くぐらいだ。世界の目は、私を見る度に蔑んでくる。ポジティヴになろうと思ってもネガティヴになってしまう。
無数の目が私を捉える度に、私の世界の温度が溶けていく。あなたを除く全てを敵だとみなし。そして私は哂うのだ。一人でずっと哂ってるのだ。一人、クーラーのきいた部屋の中で。私の世界の中で、この部屋は楽園だと、自負している自分。まるで言い訳するかの様に、溶けている皆を哂うのだ。眩しくて暑い、窓の外に顔を出しながら。
そして、あなたと私で、ランデブーしちゃうのです。集まって火遊びしてきゃいきゃい。幸せなひととき。
あらま、火遊びしてたら外に飛んじゃった。窓の外をまた覗く。ああ、私の嫌いなアイツが、火の中で悲鳴をあげている。足取り歪んで、わんとぅー、わんとぅー。全て焼けてしまえ。
あーあ、吐きそうだ。心にひびが入っちゃって、胃をちくりちくりと刺激しているらしい。全く、世界は酷いものだなあ。醜いものだなあ。泣きそうだ。もうすでに泣いてるんだけど、さ。
ねえ、居るんなら受け止めてよ。私を愛してるなら助けてよ。過去で笑う私とあなたの笑顔が、とても眩しくてむかついた。早く私の思いを受け止めてよ。そのあたたかい両手で、私が知ってるあなたの両手で、全部全部受け止めてよ。