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〜第138話　真実の雷電〜

—————現在　グライム王国南部〝トルマス〟にて

未だに決着は付かずにライクは腕を太刀へと変形させて、勇敢に立っていた。

過去に殺されたゼアの復讐とシェルトの復讐をする為にライクは膝を付く真似は絶対にしなかったのだ。


ライク「・・・・・・・・ゼアが託してくれた命を俺は無駄にしない、それだけは心に決めてんだ。だから、お前にもマスター・ザキアにも絶対に負けねぇ!!!!」

ボルタード「お前は〝死ぬ為〟に此処へ挑んで来たのか、黒夜叉!?友が託してくれた命だったら、普通の人間は危ない真似をしねぇけどな。・・・・・・・・そこまでして何を護りたい!?」


ボルタードは手に持っていた太刀を仕舞うと、一瞬にしてライクの目の前に訪れてきた。

そのままライクを片手で持ち上げ、壁へぶつけた。


ボルタード「〝ゼア・ルクソード〟は現在でも魔導士として、この世に生きてる。地上と天空の時空を繋いで、蘇生しやがった。・・・・・・・だが、魔力は少しだけ俺が頂いた。」

ライク「（やっぱり、今の瞬間魔法はゼアの魔法だったか!!!）」

ボルタード「お前の命も終焉を向かえた、〝氷決壊（アイスバーン）〟!!!」


ボルタードは手をライクへ向けて、氷の光線を放った。

光線はライクの皮膚へ当たると、そのまま爆発した。


ボルタード「・・・・・・フン、今回も楽勝な相手だったな。」

ライク「くっ、まだ俺の体はピンピンしてやがる。残念だったな、ボルタード!!!!滅竜奥義〝雷冥斬刃・光燐〟!!!!!」

ボルタード「両断魔法〝麒麟斬〟!!!」


ボルタードは二本の太刀でライクの攻撃を防ごうとするも太刀には皹が入り、徐々に割れて行った。


ボルタード「（これが〝真実の雷電〟か!!・・・・・逆に俺の命をここで終わらせるとはな、さすが黒夜叉の男だ。）」

ライク「・・・・・・くっ、傷が痛みやがるなァァ。」


第139話へ続く