二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.590 )
- 日時: 2011/10/09 08:06
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
<明日のための物語>
「悩める心に」
「ちょっと!バーン!!どういう事よっ!!!!」
一つの怒鳴り声が響いた
「試合の途中で帰ってきたって!!?」
その声の主レアンに肩をつかまれその方向を見る
プロミネンスのキャプテン、バーン
「どういう事よ」
問い詰めるようにレアンが聞く
「…チッ…そのままだよ!」
行く場所のない怒りをぶつけるようにバーンが言う
「…だから、どうしてっ!??」
「うっせぇな!!!」
『バンッ!!!!』
バーンが壁を思いっきり叩いた
レアンが一瞬、目を瞑った
「…。何よ、勝手にチーム組んで出て行ったのはアンタじゃない」
「なんだと」
「…ねぇ、どうして?私達はまだ…戦ってないんだよ」
レアンの声が急に小さくなった
「確かに、カオスのメンバーは強い子ばかりだけど…私達だって頑張ったじゃない」
「………」
「私達だって、頑張った。なのに…どうしてっ!?プロミネンスは負けてないんだよ!!なのに…」
「私達じゃ、無理って事?私達の頑張りは無駄だったって事っ!!?」
「違うっ!!!!」
バーンが叫ぶ
「違う…」
「じゃあ、なんで!?」
バーンは少しレアンから目を逸らして
「…お前達には…昔みたいな、サッカー。してほしいんだよ…っ!」
「え…私達の」
レアンは驚いた声を上げる
「特に…お前には」
バーンが物凄く小さな声で言う
バーンが立ち去ろうとするとレアンがバーンの服の端を掴んで止める
「ゴメン…私、何も知らなくて………」
「…はぁー」
バーンがため息をつく
「お前な…気づけよ」
「!だから、ゴメンって言ってるでしょ!」
安心した。だって、バーンは変わってなかったから
不器用だけど、優しいところ
変わってなかった
「…晴矢」
小さく呟いた
つもりだった
「どうした?…杏。そっちの名前なんて、懐かしいな」
笑いながら言う
自然と笑えた
晴矢、そう呼びかけて答えてくれた
昔の様に-------------暖かな記憶の中の彼のように
「なんでもないわよ」
「はぁー?なんだよ、それ!」
「だから、何でもないわ♪」