二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【真実ト嘘】イナズマイレブン返信100突破!! ( No.168 )
- 日時: 2011/06/20 21:44
- 名前: 紅闇 ◆88grV3aVhM (ID: dNKdEnEb)
- 参照: きゃっほーい。
⑥終了⇒出発
ダルヌ国城内。
茜が言ったとおり、鬼道たち三人が戻った時、既に別れていた仲間たちが待っていた。
「遅かったな!」
「どうした、そんなに息を切らして」
「……何かあったの?」
「——! かがり怪我してるよ?! 過去さん!」
「何? ……って、酷いじゃない! 依林、こっちへ!」
依林は、仲間の存在が有り難く感じた。
過去と一緒に治療室へと向かった。
「はあ……」
倒れこむように椅子に座った風丸。
まあ、無理も無いが。
「風丸、どうしたんだよ」
「攻撃受けたり体動かなくなったり真っ暗になったり……その他諸々」
「……ふ、ふーん」
円堂は風丸の隣の席に座った。
ちょっと引いてるかもしれないが。
「鬼道……?」
「俺は大丈夫だ。二人の方が色々あった」
「……と、言うと?」
「ああ……それh「色々あったんだ、後でちゃんと説明する」
鬼道と豪炎寺の肩に、誰かの手が置かれた。
二人は、声でその者が誰か分かったが、今の今まで気配は読めなかった。
「かがりはどうだ?」
「ああ……今、過去と一緒に治療室だ。依林も一緒に」
「そうか。……なら良かった」
肩に置いた手を退け、その場に立っていた未来の元へと行った。
「未来、そっちの様子は?」
「まあ良いんじゃないか。……戦ってたのが”消えた”という事以外ならね」
「消えたぁ?!」
「……炎愁、五月蝿い」
「わ……悪りぃ」
その時、治療室の扉が開いた。
其処からは、足が上手く動かないのか、変に歩くかがりと、それに手を貸しながら隣を歩く過去。
そして、やけに深刻な表情をした、依林。
「かがりっ!」
「うわっ?! つらら……ビックリさせないでよ……」
「アハハハ……ゴ、ゴメン」
「過去。かがりは大丈夫か?」
「ええ! ちょっとまだ足に不具合があるけど、明日には直るわ」
「……何で綺麗に治せないかなぁ、馬鹿姉貴」
「未来。貴方今何て言ったのかしら?」
「だから、”馬鹿姉貴”」
「よりによってその部分出すの?!」
「アァ?」
「はい、姉妹同士の喧嘩頑張って……と。んじゃあ、深緑、状況説明」
「え……あ、うん!」
「いいのか?」
「いいらしい」
妹の圧勝が決まった時、深緑の話も終わった。
「跡形も無く……か」
「うん。日が沈んだ後、一緒に翼竜の姿も消えた」
「他の二人も見たんだな?」
円堂と豪炎寺は目を見つめ、頷いた。
そして、未来が少しも息を乱さずに戻ってきた。
「消えた……と、言うよりは消滅した感じだったけど……まあ、似たような物かな」
「”消える”と”消滅”は違うの? 同じ意味だと思うんだけど……」
「これが、微妙に違うんだよ。知らなくても平気」
「ふーん……」
「つまり、お前たちは敵を倒してないんだな?」
「そういう事。ちょっとつまらんな」
そう言いながら、腰に差している刀の柄を無意識に触っている未来。
「過去は何処行ったんだ?」
「行ったんじゃない。逝ったんd「可笑しいから!」
今更ながら、豪炎寺は過去の復帰力に驚いた。
そして、誰かの小さい舌打ちの音にも気がついた。彼は誰がやったのか、目星はとっくについている。
日常茶判事でもあるこの光景に、彼は無視を決めとおした。
「復活したところで過去。お前たちのほうは?」
「(……体の心配はしない。流石S!)」
「そうねえ……特に、無いわ」
「特に?」
「ええ。普通に戦って、勝った。それだけ」
「何か私達のところだけ何も無かったみたいだねー」
「しいて言うなら……」
言葉を切り、チラッとある二人を見た。
「つららが炎愁を君付けしちゃってる事ぐらいかしら」
「え?! 炎愁君男じゃないの?!」
「俺は女だああぁぁぁぁ!!」
「……これで鬼道達の方の話も終わり、つららの誤解も解けた。他に話すことは無いか?」
炎愁が落ち着いた後、茜がクルキの事を話した。
皆は暫く考え込んでいたが、誰かの『『面倒くせぇ!』』と言う声により、終了した。
「いいな。まあ……言いにくい事だが……
あのクソウザイ大j……失礼、素晴らしく厄介な大臣が帰ってくる前に行動を起こす必要がある」
「なぜだ? 別にあいつが俺達をコントロールする訳でも無いが」
「もう少し先にそれが実現しそうなんだ。一刻も早く戒里を連れ戻し、その後を考えなければならない——
悪いが、明日出発だ。
炎愁、指の関節鳴らすのやめろ。深緑、床破壊するなよ。……言っておくが此処は私の部屋だ」
「チッ……」
「何気舌打ちするな、かがり。壁が壊れるぞつらら。
未来は姉さん使ってストレス解消するんじゃない。その前に少しは姉さん反撃しろよ」
「皆怖い」
「んな事言ってる依林だって、私の足めっちゃ踏んでるんだ、退けろ」
「俺達は避難だ」
「いや……まさかあのクソウザイ大j……いや、素晴らしく厄介な大臣の話が出ただけでああなるとはな」
「豪炎寺一体どうした」
「いででっ?! 風丸、俺の腕抓ってる! マジ痛い!」
大した緊張感も無く、隊員達の夜はあっという間に更けていった。
「お前等ストレス発散なら訓練場でやれボケがああぁぁ!!」