二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂  空は思っていたよりも青くて。 コメを下さい。切実に。 ( No.121 )
日時: 2011/05/22 08:34
名前: ひゅるり   ◆SDhkkrnOxE (ID: OG.Eam1W)
参照: テスト終わったー(oдo) 真っ白に燃え尽きました・・・・。

第十九訓  貴方。




・・・・怖い、・・・・・怖い・・・・。



心の中で叫んでる。


でもそれは、みんなには聞こえないから。



『ココカラ・・・・出シテ・・・・?』



檻の中で私が言うの。涙を溢れさせながら。

もう一人の私はこういった。



『どこに行くって言うのよ。
  灰音、私たちの居場所はないのに。』



闇の中に響くのは。醜くて、汚い、自分の。

笑い声。

















灰音「きゃ・・・・っ」


夢から覚めた。

びっしょり汗をかいていた。


灰音「さっき・・・の・・・・夢・・・・?」


リアルだった。怖かった。


灰音「私を一人に・・・・・しないで・・・・・。」


一人で呟いた。


李緒里「灰音、おはようです。」

灰音「李緒里・・・・・。おはよ・・・・。」

李緒里「灰音・・・・?
     どうしたです・・・?」

灰音「ううん・・・・、何でもない。
    ・・・・・顔洗ってくるね。」

李緒里「はい・・・・。
     あの、灰音・・・・!」

灰音「・・・・・なに。」

李緒里「・・・・・なんでも・・・、ないです・・・・。」

灰音「そう・・・?」


私、は微笑むの。

ふんわりと。


李緒里「灰音・・・・、一人で抱え込まなくてもいいんですよ?」

灰音「わ・・・、私は平気だよ・・・・。」

李緒里「・・・・嘘は駄目です。」


一瞬だけ笑顔が消えて。


灰音「・・・・本当だし・・・。」


『一人』で呟くの。


















土方「・・・・灰音?」


ふらふらと歩いていた私に声をかけられた。


灰音「・・・・あ、土方さん・・・・・。」

土方「お前、なんかあったのか?」

灰音「・・・・何も、無い、です・・・・・。」


意識が途切れた。



















灰音「・・・・?」


ここは・・・・?

救護室・・・・・?


誰モイナイ・・・・。

怖イ、怖イ、一人ニシナイデ・・・・。


灰音「やぁーーーーーっっ!!!」


一人で叫んで。

誰もいないから、答えもなくって。

それはまるで、『あの時』みたいで。

ああ、『あの時』は、『貴方』が助けてくれたんだっけ・・・・。






灰音「助けて・・・・・・・

















    ・・・・・・・・・神威。」


・・・・・『貴方』に会いたい。