二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 青の祓魔師〜赤き炎の少女〜 ( No.9 )
- 日時: 2011/09/12 17:12
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
第三話
私はあれから図書館へ行った。もしかしたら赤い炎のことものっているかもしれないと思って。まず、最初に向かったのはまったく使われていない本棚へ行った。ほとんどの祓魔師が知らないのだから、たくさん使われる本棚にはないと思ったんだ。『悪魔のすべて』『虚無界の悪魔』などと、分厚く見込みのありそうな本・・・・いや、事典をとったのだが・・・・。意味はなかった。やはり魔神というとサタンになってしまう。
「はぁ・・・・。」
やっぱりないか・・・・。悪魔に関することは何でもある図書館だから、少しは期待をしていたから・・・・。そうして、きびすを返して、帰ろうと思ったとき、ふと、奥のガラス張りのほこりがたった扉を見つけた。かけあしで近づいてみると—『禁書棚』—と、書かれた札がかかっていた。私はパァッと、顔を輝かせると、
「いいかも・・・・。」
と、つぶやいた。そして、扉に手をかけた。が、しかし鍵がかかっている。だけど、結界も張られていないし、もろい鍵だからピッキング術さえあれば開けられそうだ。幸いなことに、私はピッキング術を心得ていた。私はポケットに手を伸ばし、キーピックを取り出すと、鍵を解除し始め—
「こら!そこの人!何をしている!」
男の声が私の背中に響いた。私はサッとキーピックをしまうと振り返った。
「そこは生徒は立ち入り禁止です!ん、生徒か?」
私はマントを広げて顔以外の中身を出した。正十字学園の制服を着ていたからこれだけでわかるだろう。
「うむ。今後ここには絶対にこないで下さい。」
「はい。」と、返事をすると、私はこうたずねた。
「ここには何の本があるんですか?」
すると、
「生徒は知らなくてよろしい!」
と、言われた。ここにはもしかしたらあるかも知れない。あいつにまつわる何かが。私は微笑むと、
「今夜・・・・あそこに潜入する。」