二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ONEPIECEー天竜少女の物語ー ( No.23 )
- 日時: 2011/11/06 10:25
- 名前: サリー (ID: ZjIbjScL)
戦闘
「おう。おれはルフィ」
「え・・?あ、あたしはカノン」
ザルティの挨拶を返す二人。
「皆様は財宝がお目当てで?」
「ああ!そうだ!!」
すると水晶がザルティの元へ飛んでいく。
「財宝がお求めでしたら、私を倒してください」
「あなたが番人みたいな者なの・・?」
「まぁ、そういう事です」
仮面の中の瞳が怪しく光った感じがし、
カノンの背筋がゾッとする。
「よし!受けて立つぞ!」
「ガード・ポイント!」
守りの体制に入ったチョッパーを四方八方から
水晶が襲う。
「うむ・・。動物系の能力者ですか・・・」
「油断はしない方がいいですよ!」
バイオリンを構えたブルックの登場に
チョッパーがニッと笑う。
「罠ですか」
「眠り歌・フラン!」
「ッ!」
流星群のような攻撃を間一髪で躱す二人。
「十輪咲き」
『ハナハナの実』の能力で10本のロビンの腕が
ザルティを捕まえる。
関節技—
しかし、ザルティは笑っていた。
「お二人は時間の行き先というのをご存じで?」
「ああ?」
「時間というのは、タイミングによって大きく変わるものが
あります。
例えば、玉がお二人を狙おうとします。
ところが、玉は木にぶつかり別の方向に飛ぶ。
もう一つは、玉はお二人に当たり木にぶつかる。
でもどちらも変わらないのは—」
「!」
気がつくと、周りには何百の玉が浮いていた。
「必ずお二人に当たることです」
「クール・ボール!ヒート・ボール!」
「ほぉ」
ザルティはナミの作った積帝雲を物珍しく見上げていた。
「おじいちゃん!そこ、雷注意報!」
「私は女です」
「ええ!?ウソ・・・ってそんな場合じゃなかった!
いくわよ!『サンダー・ボル・・・!?」
ザルティは片手を積帝雲に向けた。
するとどういう事か。
みるみると積帝雲は小さくなり、消えた。
「なんで!?」
「ウエポンズ・左!」
フランキーから出た砲弾がザルティに向かって飛ぶ。
しかし、またザルティは砲弾に手を向けた。
砲弾は形を壊し、灰になった。
「どういう事!?」
「能力者か!!」
「ごめいとう。私は『トキトキの実』を食べた時人間。
名前の通り、時を操れます。
でも・・・それだけじゃぁないんですよねぇ・・・」
スパァン
玉が真っ二つに斬れる。
「よっしゃ!これであいつは攻撃できなくなるぞ!!」
ウソップがガッツポーズをしたその瞬間、玉が一つに戻った。
「いくら斬っても無理ってことか・・」
「そういう事です。うーむ・・。あなたの刀を使い物にしなくするのは
つまらない・・・。おおお!」
何か思いついたのか、転がっていた玉を頭に乗せる。
不思議な事に気温が下がった。
するとその時
ドカァンッ
大規模な衝撃波が起こった。
(氷の・・・剣!?)
「待てよ!お前、悪魔の実を一つ食べたじゃねぇか!!」
「これは悪魔の能力ではありません」
仮面の下のザルティの素顔がニヤッと笑った。
「貴方方の仲間に最近入った船員、カノン殿と同じで
私も魔導師です」
「うわぁ!」
ザルティの攻撃によって吹き飛ばされるカノン。
「大丈夫か!?」
「うん・・・」
「伝説の滅竜魔導師の力はこんなものですか?」
ザルティは鼻で笑った。
「なめないで。まだ本気の1/6・・・いや1/4は出してないよ!」
「じゃあどうすると?」
「戦うしかないでしょ!!」
カノンは息を大きく吸って言った。
「『天竜の息吹きよ、吹き荒れる風となり存在するもの全てを吹き飛ばせ!
天竜の大咆哮!!』」
霧壁を破った時のよりも何倍も巨大な咆哮が出された。
「意味がないと言っているでしょう」
フワァ・・・
「ウソ・・・」
何の威力も無いそよ風となった自分の攻撃を見て、カノンは
愕然となった。
「『ゴムゴムの銃弾』!」
ルフィの急襲にも動じず、攻撃を躱す。
カノンは何かに気がついた。
ザルティは玉を持ち、冷気を手に込めた。
「アイスメイク・ハンマー!」
「ぶっ」
攻撃を受けても、ギリギリで体制を立て直そうとした瞬間
「ルフィ・・・あたし分かった・・・」
「何が?」
「あいつの弱点が」