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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ‐ 悪ノ娘 ‐ ( No.4 )
- 日時: 2011/10/23 17:11
- 名前: こたろう。 (ID: Xr5Y0osE)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v
第二話 お姫様は笑う
「おっ…遅れて申し訳ございませんッ…!」
ネルは焦りながら声を上げた。
深々とお辞儀をし、手は震えている。
普通ならあり得ないことであろう。しかし
相手が姫であることでその緊張は膨れ上がっていた。
「ふふ、そんな気にしないでいいのよ。でもー、」
ネルの手に汗が沸いた。
目をつぶり、顔を真っ青にしている。
「次は許さないわよ?」
ニコリと笑い、姫はネルのそばに駆け寄った。
きれいな金色の瞳。すいこまれそうだ。
そう、彼女の名前は「リン」
緑の国と青の国のはざまに位置している
黄の国の王女で、すべてを支配しているといっても
過言ではないほどの実力者だ。
髪は金色でまばゆく輝き、
ごうかそうなドレスに身を包んでいる。
まさに「女王」だった。
「まぁとりあえず頭をあげなさい、ネル」
「あ、えっとー、はい。」
怒られなかったことに疑問を感じたのか
ネルはしぶしぶと顔を上げた。
そしてその後。その表情は一変した。
「ひ…め…?」
ネルが見た先にあったのは
多くのアクセサリーや鏡ー。
でも普通ならここまで驚くことはない。
なぜネルがここまで驚いているのか。
それは簡単なことだった。
そのきらびやかなアクセサリーたちは
国の税でまかなわれたものだったのだー。
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