二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: そこに空があるから [inzm] ( No.117 )
日時: 2011/12/02 20:21
名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)

 18話「ヒーファイトゥの加護」

「…夏未。いい加減、此処治めない?」
ゆうりがヒーファイトゥに着くと言った
「まだ、あんまりやる気はないのよね。それに豪炎寺君でも良いらしいじゃない」

「いつまで正式な王が存在しないままなのかしら?」
ゆうりは言う
「いいじゃない。まだ」


「-------------王代理。以上です」
「そうか、では休め」
「はい」
「…」
返事をする夏未とは対照的にゆうりは頭を下げるだけだった



「じゃあ、ゆうり。仕事も終わったし“信頼の巫女”の処へ行きましょうか」
一応、尋ねてはいるが
「これは、王補佐の言葉と思ってもらってかまいません!」
と、無理やりなのだ
彼女はヒーファイトゥでは有名な家系の娘でその父はヒーファイトゥの王をバックアップする補佐の仕事をしている



瓦礫や岩などが邪魔をして中々入り口にたどり着かない場所
「久しぶりねぇ。此処も」
「夏未」
ゆうりは中央部を指さす

「『全ての者に対しての絶対的信頼を。人々に信頼の大切さを』」
夏未は告げる


ヒーファイトゥに古くから伝わる言葉


     “信頼の巫女”ナツ=ファイ



「(夏未しかいない。信頼の…ナツ=ファイの能力)」



「私は…心を託す者。だから」   


   


   いづれ来る運命の時

ヒーファイトゥの心託者は
    
   何を想う?



心託者は告げる
「私は信炎の天使。ヒーファイトゥの心託者。止まった時間は今…動き出そうとしている」


心の中にある、信託を

それは、まだ先の事




  
今はまだ、ヒーファイトゥの才を、ヒーファイトゥの加護を

「受け継がれし力…今此処に」