二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.16 )
- 日時: 2011/12/11 09:45
- 名前: 有栖 (ID: vGcQ1grn)
ルキアがいるこの街中のお昼、アレンも白髪のため目立っていた。
もうすでにアレンは、任務についての街へ来ていたのだ。
「広い街だなぁ〜…。」
ちなみにいってしまうと、アレンはかなりの迷子体質で慣れない街や建物にいると、迷ってしまう習性がある。
今度こそ迷わないように気を付けなきゃ、とアレンは思っていた。
と、その時のこと。
アレンがただぼーっと歩いていると誰かにぶつかってしまった。
青年は、その場で後ろに倒れてしまう。
「あ!すみません!ぼーっとしてて。」
アレンがぶつかった青年は、さっきルキアがあった青年だった。
「いっいえ、こちらこそ急いで走ってたもので…。」
手には、ヴァイオリンのケースを持っている。
青年は、はっとなってそのケースを開けた。
いきなり衝撃をあたえたのだから、壊れてないか心配になるのも当たり前だろう。
どうやら、ヴァイオリンは無事のようだ。
その後に青年は、アレンの顔を初めてみた。
「あれ?さっきあっちにいましたよね?」
どうやらルキアと勘違いしてるらしい。まぁどちらも第一印象は、白髪だし無理もない。
それに、この街にはあまり白髪の人は住んでいないのだから。
「え?僕、あなたと会ったの初めてですよね?」
その言葉を聞いた青年は、改めてアレンの顔を見て驚いた顔になった。
どうやら違いに気付いたようだ。
まず容姿も違うし眼帯もしていない。そのかわりに左目の少し上に赤い星、通称ペンタクルが浮かび上がってる。
よく見れば全然違う事に、もう一度青年は謝った。
「あ!すみません!人違いでした!では、俺はこれで!」
そういって青年はすぐに去って行った。
アレンは、何だったんだろうと少し疑問に思いながらも足を進める。
そして、街の様子を観察し始める。
特に変わった様子はなかった。建物にも傷跡もないし、住人達もにぎやかだ。
悪魔は、まだこの街に攻撃はしていないらしい。
「あっ!アレン・ウォーカーさんですね?」
薄茶色のコートのようなものをかぶった男の人だと思われるその人は、アレンに話しかけた。
「はい、そうですよ。」
「今回の任務を担当するファインダーのライです。」
そういって、そのファインダーは頭をさげ「よろしく」といった。
アレンもそれにつられて言う。
一通り、紹介が終わった後にライと名乗ったファインダーとアレンは近くのカフェへよった。
今回の任務の詳細を説明するのだろう。
店内に入り一番奥の方にある席に座って話はじめた。