二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 寄生された右目 ( No.390 )
- 日時: 2012/06/15 18:28
- 名前: 有栖 (ID: vDb5uiaj)
急にメイリンが外へ飛び出す。
その後をすぐにリナリーが追う。くそ、こんな時に。
「リナリー!?」
そうだ、アレンがいたか。
「アレン! お前は、リナリーと一緒にいけ。こっちは全て片づけておく。」
「分かりました」
アレンは、すぐにリナリーの後を追いかける。
「覚悟はいいかいって奴だ」
双剣を、逆Vの字にして構える。
「イノセンス、第2解放。 フレイム・エンド」(吹き荒れる炎)
視界に入っている全てのアクマを燃やしてく。
ほぼいなくなったところで後の数体は、自分で破壊。
だけど、Lv.2が出てくる気配がまったくない。
一体どこに。
リナリー達のイノセンスの気配を探り、気配がする方向へと走る。
やっとのことでアレンを見つけた、と思ったら上からリナリーが降って来る。
なぜ上から降って来るんだよ。イノセンス発動すればいいのに。
—ダークブーツ、発動。
リナリーのイノセンスは、発動し急落下を防ぐ。
「大丈夫か。メイリンは、どうした?」
「どうして、発動もしてないのに勝手に…。」
「その話は、後だ。メイリンは?」
顔を見るとうすらと涙を流している。泣くなよ…
てか、なんで泣いてんだよ。
「メイリンは、アクマに…」
「そうか」
アクマに連れ去られたのか。
Lv.2の気配が遠くなっていくということを考えると、そいつが連れさらったんだな。
「でも、どうしてアクマに連れ去られたんでしょう…。」
「そんなこと考えてる場合か。あいつは、水源に向かってる。いくぞ」
「はい!」 「分かったわ」
水源に向かうにつれてイノセンスの気配とアクマの気配が近くなる。
きっとあの水源に捨てた、という水晶玉がイノセンスなんだろう。
水源にたどりついたのは、いいがもう手遅れだ。
アクマが、水源の真ん中にメイリンを落とした後。
「リナリー、間に合うか?」
「やってみるわ。イノセンス、発動!」
すぐに、イノセンスを発動しメイリンの元へ向かう。
と、その時だった。
急に水晶玉が光り、結界を作る。その水晶玉が水源の水を吸い上げる。
リナリーは、とりあえずメイリンを助けることに成功したようだ。
「イノセンスの暴走」
「え? それじゃあ、あれは、イノセンスなんですか? ってことは、メイリンは、適合者…。」
「そうなるな。」
「でもなんで暴走してるんですか?」
「簡単な話さ。メイリンが、イノセンスを拒んでるからだろ。」
—なぁ? 水晶玉よ。
あの水晶玉は、未来を映すイノセンス。
きっとひどく残酷な未来の世界を見せられたんだろう。
赤い、赤い世界を。先に見せられてしまったんだろう。
それが嫌で、メイリンは水晶玉を拒んだ。