二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【ポケ短】一つの花から生まれた子【リク募集中なのです】 ( No.173 )
日時: 2012/06/05 20:09
名前: 桜咲 紅葉 (ID: uwZWw1uD)

【私と貴方の不思議な運命2】

私には不思議な知り合いがいます

「"ルーシュ"ー!」
『あ、サーラ…何でルーシュ…』
「え?ダメ?」
『べ、別にいいけどね…』

1、彼の本当の名前を知らないこと

「ってあ!ルーシュ!何でゴールドの姿なの!」
『え…ダメかな?』
「ダメー!ちゃんと言ったでしょ?黒髪に青い瞳の男の子だって!」

2、彼の本当の姿を知らないこと
ポケモンらしいけど、人に変身するポケモンなんていたかしら…

『で、でも…』
「お願い…ゴールドの姿だと…」
『だと?』
「ちょっと大変なことになるのよ…」

レッドさんとかブルーさんとかシルバーとか…










サーラが…

『サーラがそう言うなら…そうする』
「じゃあ頼んだわよ?」
『うん』

サーラは優しい
自分が何者だと名乗らなくても、不思議がったり怪しんだりしてるけど…僕を捨てたりしない…

彼女と一緒にいたい

「ん?ルーシュ?どうしたの?」

気がつけば彼女を見ていたらしい

『なんでもないよ』
「そう?」

うん…なんでも…ないよ

「そうだルーシュ!ちょっと来て!」
『え、うん』

僕はサーラとどこかへ向かった







「いい?自分が変身してる事と、正体は言っちゃダメよ!」
『うん』
「あ、関係を聞かれたら私の知り合いって言っておいて?」
『うん』
「じゃあ行きましょうか」

私はある方向に向かって歩く
もちろんその向かう場所は


「着いた…オーキド研究所!」

もちろんオーキド研究所です






人の気配がたくさん…
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ

気がつけばサーラの手を強く握り締めていた

「…大丈夫だよ」
『…うん』
「ここはね、私の友達がいるの」
『…うん』
「そして…」
『そして?』
「…ううん、何でもないよ」

彼女の表情は少し悲しげだった

「皆さーん!こんにちはー!」

彼女はその建物の入り口を勢いよく開けた

「「「誰?」」」

ちょうどその場にいた三人がそう声を上げた






「皆さん紹介しますね、私の新しい友達のルーシュです」
『ルーシュ…です…よろしく』

(ルーシュ、そんなに怯えなくても…)
《う…うん…》

「なぁ!」
『は、はい!?』

急に声を掛けられ驚いてしまった

「俺はレッド!で、この子はマリン!俺の恋人!」
「よろしく」
『は…はい…よ、よろしく…お願いします…』
「堅苦しいぞ〜!」
「うん」

この女の人…怖い

「先輩方、ルーシュは人見知りなんですよ」
「ご、ごめんな?知らなかったから」
『い、いえ』

怖い怖い怖い
人は嫌だ嫌なんだ!

「そんなに警戒しなくてもいい」

どこからか声が聞こえた

「大丈夫、私も貴方と似たような境遇。だから怯えなくてもいい」

声を発していたのはとても長い黒髪に赤い瞳を持った少女だった

「ル、ルナ?」
「サーラ、ちゃんと話をして」
「何のこと?」
「この人、人じゃない」
「『!?』」

何でバレたんだ…
やっぱり怖い怖い!

「ルーシュだか知らないけど私も同じだから」
『え…?』
「私も…人が苦手だから」