二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナズマイレブン オリキャラ募集中ですっ!!!! ( No.3 )
日時: 2011/12/26 09:23
名前: サキ+mai (ID: jIh6lVAe)

1.なぜいきなり?


「あれ? ここ、どこだ?」
 ボクはあたりを見まわした。

 あ、はじめまして。ボクは白浜零明(しらはまれいあ)。おっと、ひとつ言っておくけど、ボクって言ってるけど、男じゃなくて、これでも(いちおう)女の子だからね。外見が男っぽいから、男装してるだけなんだけど。

 (そして、本題にもどり)いや、「どこだ」と言うこともなく、まぎれもなくここは河川敷。河川敷なんだけど……なんで河川敷にいるかが問題なんだよねー。
 だって、ボクは学校の近くの橋の手すりで、サッカーの本を読んでたんだもん。河川敷なんて、その橋のそばにはなかったし、かといってまさか流されてきたなんてことも……。
「いったいどーなってんだよおぉ——!」
 ボクがさけんだ、そのとたん、
「危なーい!」
と、ど——う考えても聞きおぼえのある声が、ボクに向かってさけんできた。
「へ?」
 と、ボクがふり向いたのがおそすぎた。
 思いっきり、顔面にボールがクリーンヒット……;;だ、誰だあぁあああぁ——ッ!!
「おいっ、いったい誰が……」
「わるいわるい、だいじょぶか?」
 ボクに向かってさけんできた少年が、ボクのもとにかけよってきた。
 オレンジ色のバンダナ、はね気味の茶髪、サッカーボールをかかえてる……。
「……オイオイ、ちょっと待てよ?」
 ボクは男の子から顔をそむけて、頭をかかえた。
 いや、本来ならうれしくて飛び上がるはず……だけど、頭がいたくなってきた。夢だろ、夢だろ、絶対夢だろ!
 ボクは男の子をもういちどふりかえると、
「あのー、まさかとは思うけど、きみって…………………………………円堂くん?」
「え、なんでそんなこと、知ってるんだ?」
 がーっ、予想的中かよッ! やっぱりな、やっぱり円堂守なんじゃないかと思ったよ。こんな超次元な髪型、ふつう見ないし。
 いや、それよりやっぱり、アニメ(マンガなど)で見たことあるもん。だって、サッカー好きだもんな、ボク。たぶん、サッカー好きの子どもなら、知らない人はいないと思うよ。
「あ、いや、その……」
 映像的にはアニメっぽいんだけど、いま、アニメ……の中に入っちゃってるのかな? にしても、いまはどこのシーンなんだろう……。
「円堂、なにやってるんだ?」
 ヒョコッと円堂のうしろから、青い髪をポニーテールにした男の子……!
「ホレイギャパニィ〜!?」
 思わずすっとんきょうな声が出た。どどど、どーなってんだ、こりゃあぁああ! なぜ風丸が!?
「かかかかかか、風丸!?」
「すげぇ、風丸の名前まで知ってるのか!」
「え、あ、うん、まあ……」
 そっか、ボクが一方的に知ってるだけなんだっけ。
 …………いや、ちょっと待て。なんでイナズマイレブンのキャラクターが、ボクの目のまえにいるんだ?
(ま、まさか……トリップってやつか?)
 思わず目をまわしそうになると、
「円堂、それより、きちんとあやまったのか?」
 風丸が、円堂にそう聞いた。
「いや、べつにあやまってもらう必要ねえし。ご迷惑おかけしましたー」
「そうか? じゃあ……そうだ、じゃあ、サッカーやろうぜ!」
 ズゴッと、風丸とボクがこける。な、なんでいままでの空気の流れでそうなるんだ!?
「おい、円堂、そういうことじゃないだろ」
 風丸がすかさずつっこむ。でも、円堂は分かってないようすだ。
 おいおいおいおい、円堂! おまえそこまで天然(?)なのか!?
「……ま、まあ、やってもいいけど……」
 ボクがそう言うと、円堂がすかさずこう言った。
「よーし、じゃあサッカーだー!」
 円堂はそう言って、こぶしを上につきあげてそうさけんで、コートにむかって歩いていった。