二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼 背中合わせの志【参照900超感謝】 ( No.125 )
日時: 2012/06/09 12:50
名前: 桜舞姫 (ID: O72/xQMk)

64話「呪いの楔」

その日、千姫は新選組屯所を訪れていた。空はもう回復しており、
見舞う事もない状態なのだが、千姫は君菊と共に来た。
雪「あ、お千ちゃん!」
千「昨日ぶりね。空は、いるかしら?」
空「千鶴さ〜ん、そろそろ夕餉の支度を…って千姫様ぁ!?」
そこに空本人が偶然にも飛び込んできた。夕餉の支度に千鶴を呼びに
来たらしい。今日が二人の当番なのだろう。
雪「そっか、今日は私達ですよね。でも……」
君「申し訳ないのですが、何とかなりませんか?」
千「とても大切なことなの。」
二人が一心に頼み込んできて、さすがに千鶴も表情を引き締めた。

結局、当番は平隊士に変わってもらい、幹部達は一室に集合した。
土「で。今日は何の用だ、千姫さん?」
千「貴方達に話しておこうと思ったの、そろそろだから。」
空「え?何ですか?」
千「……空、あれから身体に異常はない?」
いきなりの質問に虚を突かれ、空は驚きながらも答えた。
空「いえ。傷は塞がりましたし。」
雪「お千ちゃん?」
黙ってしまった千を促すかのように、千鶴が声をかけた。
千「…今、おそらく海は、呪いに苦しんでいます。」
平「はぁ!?海が呪い!!?」
原「なんだなんだいきなり!」
何を言い出すんだ、と言わんばかりの剣幕で幹部達が問い詰める。
土「落ち着けお前ら!!…どういう事だ、姫さん?」
千は頷いてから話し始めた。刀にまつわる、呪いの楔について。