二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 歪む世界にトリップしました。   inzm ( No.2 )
日時: 2012/04/17 18:57
名前: 姫宮玲奈 ◆jeE51Dec5A (ID: LMLu5hTj)



★。* °*プロローグ*°* 。★



現在、ある本を読みに、おばあちゃんの家に来ている。

私は、昔、読みたい本があったが、難しすぎて読むことができなかった。

そのリベンジの為に、4年たった今、再びこの地へ来たのだ。


話は、4年前の事。

私のおばあちゃんの家には、本が沢山あった。

新しい本から古い本まで、様々ある。

そのなかで、一番古いと思われる本は、タイトルが黒ずんでしまい、もう何の本かよく分からない本だ。

その本について、おばあちゃんに聞いてみたら、

「その本は、不思議な夢の国に連れて行ってくれる、魔法の本なんだよ。」

と、言われた。

当時、私は10歳で、そういう話にとても興味があり、考えるだけで楽しかった。

その時は、次のお楽しみだと考え、読まなかった。

その数カ月後、またおばあちゃんの家に行き、例の本を読みに行った。

わくわくして本を手に取り、表紙をめくり、あることが判明した。

難しい字が沢山あり、読むことができないのだ。

私は数時間頑張ったが、壱ページも読むことができず、断念。

私は、勉強して、この本を読めるようになると、この時決心した。



そして—今にいたる。

私は再び本を手に取り、表紙を捲った。

前まで読めなかった文字が、すらすら読める。

私は本を読んだ。

時間が立つのを忘れて、ただただ、読んだ。

そして、物語が中盤まで行くと、次のページから、空白が広がっていた。

つまり、なにも書かれていない。

私は、なにかあるはずだと思い、ページをぱらぱらめくった。

すると、一番最後のページに、こう書いてあった。

<物語の空白を埋める者よ、名を記せ>

そう書かれてあるすぐ横に、名前を書く欄があった。

私は面白半分で、近くにあったボールペンで書いた。

<物語を埋める者の名は、『羽空美優』>

その瞬間、私の意識が遠のいた。