二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: D.gray-man -存在の証- ( No.69 )
日時: 2012/07/03 17:01
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

         第十二夜 -意味は有る-


 任務先へ着き、ファインダーのトマと出会った。トマはルークを恐れ、ルークはトマを睨んだ。街の入口に入ろうとすると電流が走ると、トマから情報を得た。

「ルーク...大丈夫ですか?」
「入れる」

 ルークが門の向こうに手をやると、電流が走ると共に煙があがった。手を見ると、血が流れ、焼け焦げていた。アレンとリナリーは慌てて治療を行なったが、やはりトマは恐れて近づかなかった。

「ルークはやっぱり戻った方が良いですよ」
「その言葉取り消せ」
「え?」
「取り消せ」

 ルークは戻るという言葉が大嫌いだった。それは、父が戻ってくると言ったのに戻ってこなかったから。という意味が込められている。

「...すいません」
「行く。絶対」

—初めての任務なんだ。引き下がれない。

 アレンとリナリー・ルークは、手をつないで街中に入った。やっぱりルークは体中に血が流れていた。取りあえずルークは病院に行き、アレンとリナリーは調査を進めた。

「はい。これで大丈夫」
「...ありがとう」
「でも、あまり激しい運動はしてはいけないよ」
「...はい」

 包帯を巻いてもらって、外に出た。とはいえ、二人の場所はわからない。初任務だし、ゴーレムの使い方を教わっていないので、どう使えばいいかわからない。
 とりあえず屋根の上に登り、辺りを見合わした。すると、見覚えのある人物が隣に座っていた。少女の容姿をしているが、とても長生きしている人物。

「久しぶりぃ。ルーク」
「ロー...ド...!?」
「珍しいね。ルークがエクソシストになって見るの、初めてだよ」
「......初任務だから」
「そうなんだ。やっぱりぃ?」

 ルークは、ロードが嫌いだった。平気でアクマを自爆させるから。もしロードが自分の父を自爆させていたら...ただでは済ませない。
 ロードの周囲には、三体のアクマがいる。

—コイツらも自爆させるのか?

 アクマが自爆した場合、アクマの魂は救われない。アレンにとっては、ものすごい無惨なことだった。

「エクソシスト!」
「やめろ。ルークはエクソシストじゃない」
「え?」
「お前等と同類なんだよ。ね?ルーク」

 笑顔で話しかけてくるロードに、ルークは答えずらかった。いや、どう答えたら良いのかわからなかった。

「...そうだね」
「それと言うと...ルークのお父さんはまだ生きてるよ」
「!!...」
「本当だよ」

 ロードの言うことは信じがたいが、信じざるを得なかった。信じなければ、今自分が生きている...歩いている意味が無くなってしまうから。