二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: CLAYMORE 運命の道筋 ( No.137 )
日時: 2013/01/04 23:25
名前: カササギ ◆QNO.naEbTg (ID: M22.tfSC)  

それは、久々の食事中の事だった。
一つの妖気がこっちに向かって接近している事に気づいたのは……。
それで、曖昧な記憶ん中からやっとこさ思い出しかけた頃、
そいつは、大昔と変わっていやしねぇ……
頭ん中が花畑じゃねぇか?と思える間抜けなツラで現れやがった。
IF番外編 醜悪なる者ども「幕間」 

愛憎のロクサーヌを倒してから、
また、暇になったオレは前と変わらねぇ
時々、盗賊や山賊共か人里を襲って“食事”をする喰っちゃ寝を繰り返しの、
何の変わり映えも面白くもねぇ生活を送っていた。
そんな、ある日 ーー

ドン!

「あ? 何しに来たんだてめぇ……? 」

正直、あのムカつく……
殺すつもりでぶん殴りたくなる間抜けヅラを見た時には、
わざわざ南のミュシャから喧嘩を売りに来たのかと思ったぜ。

「何しにって、お久しぶりでございます。
 お元気でしたか? 血濡れのランドルフさん…… 」

はぁ!?

「んな事、訊いてねぇっての!
 オレが聞きてぇのは、南にいるはずのてめぇが何故、わざわざ遥か遠くの。
 この西…ロートテクに来たんだって事だ!!
 いい加減 その性格を直さねぇとぶっ殺すぞ!!! 」

「へぇ……そうなんですか? 」

そうなんですか、じゃねぇぇ!!!!
オレは天然ボケとすかした野郎は、
組織、イースレイ、リカルド、ダフの順の次に嫌いだ。

「……てめぇ、ふざけてんのかコラ!
 深淵の者程じゃなくても部外者や気に入らねぇ奴が、
 てめぇの縄張りへの侵入者を許すとでも思ってんのかよ? あぁ!? 」

「勿論、存じてますが……
 昔も、今も。
 何故、会う度に怒っていらっしゃるのですか? 」

コイツはいつも、この調子だった。
訓練生の頃、あまりにすっとぼけた事抜かすから。
眼鏡ごとぶん殴って、前歯をへし折ってやったのだが……
防御型だから暫く時間が経つと、腫れ上がったツラは元通り
次の日には、歯を再生させてやがった。

戦士になった後も、こういう風にすっとぼけた事を抜かし、
まま、話しをエンドレスさせるから。
オレの堪忍袋の尾がぶちキレて、そして叩きのめしてやっても。
まだ、懲りも理解もしてねぇのかよ!!?

「当たり前だ! この天然ボケぇ!!!
 てめぇと話すと、ちっとも言葉が進まねぇわ。
 てんで的外れな事ぬかすわ、とにかくムカつくからだ!!!
 てか、何の用事だ? これ以上ふざけた事ぬかせば本気でぶっ殺すぞ!! 」

「それは、困りますね。
 いくら防御型でも、再生させるのは少し大変ですし…… 」

なら、早くいえよ。
てめぇのせいで、少し残ってた山賊めしに逃げられちまったじゃねぇか……

「ここは過去の事は無しにして、
 例のお嬢さんの計画を…
 とある“もの”を潰す協力をしていただけないでしょうか? 」

「……例のって…西のリフルか? 」

「はい。
 とある“もの”とは ーー 」

続く

後書き

こ、コミックが本棚に入らない……