二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

♯第一話の続き ( No.4 )
日時: 2012/08/21 12:38
名前: 黒狼架蒼月 (ID: DkN/A4kL)
参照: ついに再びやらかしてしまったよ…orz

走って走って走り続け、間も無くカラクサタウンに到着する。
急いでポケモンセンターに入り込めば沢山のトレーナー達がポケモンを抱えながら並んでいた。

「ははっ、何だよこれ…」

目を凝らせば其のポケモン達はどれもヨーテリーと同じ傷だらけだった。
ポケモンバトルでもあんな傷だらけにはならないだろう。
とりあえずアリサは何時まで待ってもきりがないと思ったので並ぶ事にした。




暫く並んでいると遠くから〝メープルちゃんッ!〟と女性の声が聞こえて来た。
振り向けば赤渕眼鏡をかけ、金髪のロングヘアーの女性が此方に向かって来る。

「メープルちゃんッ!逢いたかったぁッ!」
「あのー…お尋ねしますけど、アンタがこのヨーテリーのトレーナーですか?」
「はッ、ハイ! 私は『シマ』といいます!」
「シマさん…だよな?さっき1番道路で傷だらけのヨーテリー…じゃなかった、メープルちゃんを見つけたモンですから」
「貴方が見つけて下さったんですねッ! ホントに有難う御座いますッ!」
「別に御礼言わなくて良いよ。
…それより、このヨーテリーが自分を庇っただの何だの言ってたけど一体何があったんだよ?」
「…その事なんですが、実は———」

シマが理由を話そうとしたその時、ポケモンセンター全ての窓ガラスが割れ、
外からは野生のミネズミやチョロネコ達が中に居る人々を襲い始めた。
慌てて逃げ惑う人もいれば、応戦する人もいる。

「シマさん、危ないですから一旦さがってて下さい。アタシが奴等を追っ払うんで。」
「わ、分かりましたッ…!」
「皆さんッ、自分のポケモンを全てしまってくださいッ!怪我してるポケモンは傷薬か何かで処置を御願いします!」
「出てきやがれエンブオーッ! 【じならし】で一発かませッ!!!!!」

エンブオーの【じならし】によりミネズミ達は驚いて逃げ去ってしまった。
野生のポケモンが出て行ったのは良いがポケモンセンターの壁や床が若干罅割れしている。

「あちゃー…」

少しやり過ぎたかとアリサは片手を頭の上に乗せた。
アリサは限度知らずなところがあってバトルでも相手を二度と立ち上がれない様にとポケモンに命じた事があった。
そんな欠点が今この場に出てしまったのだ。

「やり過ぎちったッ/// テヘペロッ☆」
『全くアリサは、何処まで限度知らずなんだか…。 少しは自重したらどうだ?』
「はぁーい…」

エンブオーにも呆れられるほどの欠点が今この場に出てしまったのだ。
エンブオーをボールに戻してから、アリサは必死に頭を下げた。

「御免なさいッ…!スンマセンでしたァ…!!!」

頭を下げてから暫く経っても人々の反応が無かったが、

「…凄いよ君ッ!」
「有難うッ!助かったわ!」
「僕等の町を、ポケモンを救ってくれて有難う!!」

突然、口々に叫ばれ更に拍手が沸き起こった。

「へッ? えッ? 何ぞッ?!」

何だか良く分からないアリサの目は点になり、其の状態は拍手が止むまで暫く続いたという。




another title/[何が何だかよく分からん]