二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【学園アリス】 太陽の光 【小説】 オリキャラ募集! ( No.2 )
日時: 2012/10/24 20:48
名前: 愛理 ◆aGZ9OPSgQQ (ID: zeBAwFgA)

02 毒舌美少女


「…ん」


優子は目を覚ました。
のそりと体を起こすと棗が一人の少女に馬乗りになっていた。
棗も優子に気づいた様だ。


「…大丈夫か?」

「頭痛いけどまあ大丈夫。それより…誰それ?」

「知らねえ。起きたらいた」

「あ、アンタ…っ! た、助けて…!」


少女は相当怯えている様子だ。
が…優子は冷たい瞳で言い放った。


「何で僕がアンタみたいな知らない奴を助けなきゃいけないの?」

「ぼ、“僕”…? って酷いで!? 普通助けてくれるやろ!?」

「別に助けないとおもうけど? …棗、そいつうるさいよ。とっととやれば?」

「そのつもりだ…って、暴れんな! この…っ」

「何でとっととアリス使わないの? 黙らせりゃいいのにさ」

「それが…何でか上手く出ねえんだよ……っ」

「ふふっ、鳴海のせいかもね」


必死に抵抗しながら少女は優子を見た。
美少女の様に顔は可愛い。
が…それに似合わず口が悪すぎる。


(何なんやあの子…! それにこいつもおお……!)


その時だった。窓ガラスが割られ、金髪が揺れる。
優子はそちらをみて微笑んだ。金髪の少年——ルカだ。


「遅かったね、ルカ」

「っ…誰のせいだと思ってんだよ、棗、優子」

「ごめんごめん」


優子は苦笑いで謝る。
刹那、バンッと扉が開かれた。


「——蜜柑ちゃん!?」

「…鳴海」


ちっ、と棗と優子は舌打ちをする。
それから少女——蜜柑の元から離れ、ルカの元へ行く。
蜜柑は鳴海にかけよった。


「鳴海。アンタ…覚えときなさいよ」


優子が静かに言うと、鳴海はアハハ〜なんて苦笑いをした。
そして…棗がひらりと蜜柑にむけて何かを見せる。


「じゃあな…水玉パンツ」

「……ルカ、行こう」

「え? あ、ああ」


蜜柑は茫然とその“何か”を見る。
それは……“下着”だった。
三人はふらりと教室に戻っていった。

そして……。




「ぎいやああああああああああっっ!!」


蜜柑の絶叫が響いた。