二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【ボカロ】悪ノ物語【小説】完結!(?)
- 日時: 2011/04/24 19:15
- 名前: 奏 (ID: DcPYr5mR)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel6/index.cgi?mode=view&no=10428
こんにちゎ、奏/かなで(元・都和★)です。
小説(一応)初挑戦です。
暖かく見守ってくださると嬉しいです♪
★荒らしとか中傷とかお断り。
★チェンメもお断り。
★ボカロ嫌いな人は回れ右。
★奏のことが嫌いな人もなおさら回れ右。
★更新超遅いけど許してください。
★「悪ノシリーズ」知らない人は、一度曲を聴くといいかもしれないです^^
とりあえず、自分なりに悪ノシリーズを小説化してみようと思いました。。
表現が変だったり誤字があったら教えてください;
あくまでも解釈は「自分なり」なのでそこらへんはご了承くださいませ。
「〜視点」というものがあるのは番外編と番外編後の本編のみです。
他本編は客観的なナレーションでお送りしています。
参考・原曲 悪ノ娘 悪ノ召使
リグレットメッセージ
Re birthday
South North Story(これは若干?)
白ノ娘
その他、緑の娘など・・・。
4/24 追記 上のURLから、複雑ファジーの新しい小説に飛べると思います。
よければ見に来てやってくださいまし^^
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.4 )
- 日時: 2010/01/23 12:56
- 名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)
第1章 再会
———10年後
「大臣、話があるのだけれど。」
「何でしょうか、王女様。」
「ここにある洋服、全部飽きたわ。新しい物に買い換えておきなさい。この靴もね。
それから、湖の近くに離れが欲しいわ。」
「・・・・・・あの、大変言い難いのですが、このままでは国の予算が・・・。」
「何・・・・・?逆らうの??」
「・・・・・いいえ、申し訳ございません・・・・。」
あれから10年も経ったけれど、リンはすっかりひねくれた王女になっていた。
結局リンは、レンがいなくなってから全ての人に正体を明かし、そして
災いを呼んだ。
王、つまり父親は事故死し、母親はそのショックで衰
弱死してしまったのだ。このこともあってか、リンは
民に「悪の娘」と呼ばれるようになった。
「王女様、民が王女様に会いたい・・・・と。」
「・・・・・・分かったわ。今行く。」
こんなこと、よくあることだ。食べ物が足りない、と
王女の元へとやってくる愚か者たち。
それを、リンは1つずつ潰していく。
「食べ物を分け与えろ、ねぇ・・・・・。そんなの無理に決まってるじゃない。」
これでは、まだ軽い言い方だ。
「何度言えば分かるの?無理だと言っているじゃない。」
少しずつ、“悪”になっていく。
「さぁ、跪きなさい。」
最後の言葉がコレ。
・・・だといいのだが、リンの場合、度が過ぎると
「あぁッ!もう!五月蝿いわね!・・・大臣!明日の朝、こいつを処刑しなさい!!」
・・・・とこうなってしまうのだ。
今まで何人の民が犠牲になってきただろう。
それは、王女であるリンにも分からないことだった。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.5 )
- 日時: 2010/01/23 12:57
- 名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)
1章続きです^^
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「はーぁ・・・、疲れた・・・・・・。」
おずおずと、白髪の大臣が入ってくる。
「あの・・・王女様・・・。」
「何よ、また民が来ているの??」
「・・・いえ、そうではございません。」
「だったら何?早くして、疲れてるんだから!」
リンは、少々怯えている大臣を睨みつけた。
「あ・・・新しい召使が来ています・・・。」
リンは「え?」というような顔を見せた。
・・・それもその筈、新しい召使が来るなんて話、少しも耳にしていなかったからだ。
どちらにせよ、召使が来たところでこの日々は変わらない。
誰もがそう思っていた。
「そんな話聞いてないわよ?」
「・・・突然のことだったのです。申し訳ございません。」
「へぇ・・・まぁいいわ、ここへ連れてきなさい。」
そうリンが言うと、無駄に広々としたこの部屋に、黒いマントを着た人間が入ってきた。
「初めまして・・・いえ、お久しぶりです、王女様。」
「・・・・・・え・・・。今・・・何て・・・。」
“初めまして”ではなく、“久しぶり”
人間はそう言った。
そして、大きなマントが床に落ちる———・・・。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.6 )
- 日時: 2010/01/23 12:58
- 名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)
さらに続きです。。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そのマントの下にあった姿・・・・・・
それは、
綺麗な金髪を後ろで結った髪。
無垢な笑顔。
そして、リンとそっくりな容姿をした
1人の少年。
その少年を「弟」だと気づくまで、どれほどの時間が必要だっただろう。
「・・・れ・・・レン・・・??」
すると、レンと呼ばれたその少年は、笑顔のまま答えた。
「あの時のゲームは、貴女の負けですよ、リン様。
今日からは召使としてお仕え致しますので・・・・
どうぞよろしくお願いします。」
この日のレンほど、違和感を感じるものはない、とリンは思った。
実の姉であるリンに「様」をつけて呼ぶなど、考えられなかったのだ。
違和感を感じたのはリンだけではない。
言った本人であるレンも、不思議に思っていた。
10年前は呼び捨てだった。
いつも一緒だった。
たまに喧嘩もしたけれど、すぐ元通りで・・・
手をつないだり、一緒にお菓子を食べたりもした。
でも、今の彼女は「王女」
彼は「召使」という身分にある。
全ては「リンの笑顔を守るため」
この強い思いがなければ、今頃レンは此処にはいなかっただろう。
こうして、王女と召使の物語は始まった。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.7 )
- 日時: 2010/01/23 15:21
- 名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)
第2章 楽しい日々
レンが来てからというもの、大臣たちは驚きの連続だった。
「悪」と呼ばれるあのリンが
笑っているのだから——・・・。
「レン、紅茶を頂戴。あ、もちろんアールグレイよ。」
「はい、すぐにお持ちします。」
言うことは、以前と殆ど変わらないが、全く違うことがあった。
リンがレンに笑いかける。今まで見せたことのない優しい顔・・・。
そんな笑顔の王女に雇われたレンだったが、
もちろん「悪ノ娘」のことも分かっていた。
「また・・・税を上げたのですか?」
紅茶を注ぎながら尋ねた。
「・・・いけない?私は王女よ?」
「・・・・・・少し上げすぎだと思いますよ。民のことも考えてあげないと・・・。」
リンは一瞬、怒ったような顔をしたが、レンの言い分を聞き入れたらしく、少ししょんぼりとし、小声で
「・・・そうね・・・気をつけるわ。」
と呟いた。
こんなこと、今までじゃ絶対にありえないこと・・・。
「いいえ、分かって下さりありがとうございます。・・・どうぞ、アールグレイです。」
「・・・ありがとう、レン。」
そう言って笑う2人は、誰が見ても幸せそうだった。
- Re: 【ボカロ】悪ノ物語【小説】建て直・・・し?← ( No.8 )
- 日時: 2010/01/23 15:35
- 名前: 奏 (ID: y5Clm6mh)
2章続きです(・ゝ・)b
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
—————・・・・・
「ねぇレン、あの青い花・・・なんて名前?」
リンが花畑で指を指したのは、一際目立つ、綺麗な青い花だった。
「えっと・・・エルテーネ・・・って花だったと思います・・・永遠という意味の。」
「永遠・・・へぇ、いい花ね・・・。」
柄にもなく、リンは花に魅入ってうっとりしていた。
すると、突然ボソッと、こう呟いた。
「私たちも・・・永遠に一緒にいられるかしら・・・。」
「・・・・・・・・。」
リンの質問に、レンは答えなかった。
いや、答えることが出来なかった。
小さい頃、同じ質問をされて、
『もちろん!一緒にいれるよ、ずっとね。』
・・・と答えてしまったから。
実際は、10年も離れることになってしまったのに。
「・・・僕は・・・一緒にいたいです・・・。」
これが、召使の精一杯だった。
レンのその言葉を最後に、2人の間に沈黙が続く。
その沈黙をよそに、永遠の青い花は、
美しく咲き誇っていた———・・・。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
第2章 完
※エルテーネは実在しません。
永遠(エターナル)をもじったらこうなりました((←
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67