二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- これはゾンビですか?
- 日時: 2010/12/05 22:14
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
こんばんは、泉海斗です。またしても新しい作品を書いてしまいました。これも魔眼同様に週一ペースでかいていきます。中心は二重奏とムシウタ、ひぐらしですからね。それではコメント・評価待ってます。
追記 カップリングのリクエストがあったら言ってください。待ってます!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
家族構成編
第1話 はい、太陽は凶器です。
皆はこの世にゾンビはいると思うか??俺はいると思う。何故って??それはそれ相応の証拠があるからだ。
だったら出してみろって??ああそうか、分かった・・・。
聞いて驚くな・・・。
「俺がゾンビだからだ!!」
そう、俺は一端の高校生でありながらゾンビなのだ。
それはつまり俺はもう死んでいるのだ。なんて短い16年という人生。
しかしこうして生きているのはゾンビだからだ。そんなゾンビの俺にとって昼というのは地獄同然なのだ。
なぜかって??それはだな・・・。
「太陽はゾンビにとって凶器だからだ!!」
じりじりと照りつける太陽光線を浴びて俺は窓際でぐったりとしている。何故こんな席になっているのだとうんざりしている。
こんな状態では授業もまともに受けられないではないか。とは言うものの、日ごろからまじめに受けているわけではないのだが・・・。
前では某先生がなにやら数学の問題の解説をしている。アーアーまるで子守唄みたいだ。眠くなってくるぜ。
ジャーっとなにやら後ろからカーテンが閉められる音がした。お??誰かが親切にも閉めてくれたようだ。
まあ、単に自分がまぶしいからだろうが、ここは感謝しておかなければいけないな。どうもありがとう。
太陽光線がこなくなったらぐっすり眠れそうだ。なにやら先生が言っているがもう何の時間だかも分からないぜ。
ここで俺は意識を手放した・・・お休み。
確か記憶では17時50分くらいだったことを記憶している。起きたらあたりは真っ暗で、誰もいなかった。
普通ならなんで起こしてくれなかったんだよ白状ものとでも言うかもしれないが、ゾンビである俺にとっちゃ好都合だった。
俺は普通の高校に通う高校1年生の相川(あいかわ)歩(あゆむ)だ。
ひょんな殺人事件に巻き込まれちまってこんな状態になってんだよな。
それはまた後日話すとして、今俺は学校の近くのコンビニにいる。こうして親と弟がいない今、俺は家に居候2人で合計3人で住んでいる。その居候2人もなんだかぶっ飛んだやつなんだがな。
そんなわけで俺はいつものようにコンビニ弁当を3つかってコンビニを後にする。金のほうは居候しているやつがバイトで金を稼いでいるためか、そんなに心配することはない。
そんなわけで俺が今いるのは家の途中にどうしても通らなければいけない墓地である。普通の人間にとっては夜の墓地とは君が悪い以外の何者でもないが、俺にとっては居心地がいいところだった。だってそうだろ??ゾンビって言うのは物静かなところにいるって感じだから。あまり目立ちたくないんだよな。
そんなわけでたくさんの墓と卒塔婆がある墓地をとぼとぼと明るい月光を浴びながら、それを明かり代わりにして歩く。
そして目の前になにかが現れた。姿形は熊だ。
「ここ森ないただの都会なんですけど!?」
そして何よりその熊が身に付けているものが何よりありえないもの(・・・・・・・)だった。
「どうして学ラン姿(・・・・)!?」
そんな風に俺がつっこんでいると、いきなり熊が拳を振り上げて襲い掛かってきた。ぐふぅ・・・何これものすごい力なんですけど。俺は左頬を思いっきり殴られ、ものすごい勢いで墓をぶっ壊しながら転がっていく。熊はそんな俺をまだ生きていると認識し、再び攻撃態勢に入る。
もう死んでるから痛いとかという感覚はないんだよな。ただ違和感があるだけであって。今だって首の骨折れたけどもう治ってる。ゾンビパワーすげー!!
「くまー」
ていうか熊ってそんな鳴き声だっけ!?
俺は唖然としながらもくまの攻撃をかわす。そして人間の限界を超えた150%の力で熊を殴り飛ばす。くまも俺と同じく墓をぶっ壊しながら転がっていく。
月光が照らすなか、俺は熊みたいな変なやつと戦っていた。ふと月の光が遮断されたのだ。なんだと思い、空を見上げる。すると何てことだろう。
「ちょっとそこにいるやつどけー!!」
可愛い女の子が俺めがけて降ってきたのだ。
To be continued
- Re: これはゾンビですか? ( No.2 )
- 日時: 2010/12/06 08:20
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
おはようございます。コメントありがとうございます。原作沿いに、ややチート能力を持ったオリキャラを介入させていくものです。途中オリジナルを混ぜていきます。
- Re: これはゾンビですか? ( No.3 )
- 日時: 2010/12/07 07:15
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
第2話 はい、ゾンビです。
ふと空を見る、きらりと光る何かを見た。ああ、きれいな星だなと戦いの最中思ってしまった。しかし徐々に近づくあれは星なんかじゃなかったのだ。
「ちょっとそこにいるやつどけー!!」
降ってきたのは美少女だった。俺はその場から逃げだした。とはいっても慌てることと急ぐということは違うのだ。俺は冷静に起動を確認して、安全地帯へと逃げた。え??女の子を見捨てるなって??ああーそんな選択肢もあったな。しかしそんなことを持ったときにはすでに時遅し。
ドゴーン!!という大きな音がして先ほどまで俺がいたところに大きな穴が開きました。墓地ということだけあって地面は砂利だらけである。そんな砂利を盛大に巻き上げ、砂塵と小石が破壊しに降り注ぐ。イタタタタ、まさかここまで飛んでくるとは。まさにこれのことを土砂降りというのだ。手なんてことを考えている間に熊が俺のことを殴ったのだ。
おいそれって不意打ちじゃないか??とは文句を言う前に俺は吹き飛ばされ、先ほどいたところに吹き飛ばされる。頭を抱えながら起き上がるとそこには同じくクレーターの中にいる美少女がいた。見た目同人誌などでしかお目にかかれないようなど派手なコスプレをした女の子が腰を抑えていた。どうやら落ち方が悪かったらしい。身長は目測で145センチくらいと小学生か??
そんな女の子の近くには大きなチェンソーが落ちていた。またなんでこんな物騒なものがこんなところにと思って持ち上げてみる。見た目とは違って意外と軽い。と入っても俺がゾンビだからそんなの関係ないんだけどな。というかそんなことよりも女の子のことを気にかけなきゃ名。
「おーい、大丈夫か??」
なるべく優しく話しかける。栗のような色のしたさわり心地のよさそうな方までの髪を振り乱し、女の子はこちらを睨み返してきた。猫のようにとても大きくて印象的な瞳だった。そんな愛らしい瞳をいつくしむかのように見て痛かったのだが、どうしても俺の視線はその上の頭に行ってしまう。
なぜなら、頭のてっぺんからぴょこんと伸びる髪の毛は、いわゆるアホ毛と呼ばれる絶品の代物だったからだ。
「大丈夫か??」
「あー!!」
俺が話しかけたのをかき消すように大きな声で驚いた声を出す。もしかして一瞬で俺がゾンビだということがばれたのか??コイツ・・・できる。少女は俺のほうに指を指している。それとも何か見つけたのか??一体なんだ??
「あたしの魔装錬器返せよな!!早く!!早急に!!急げ!!すぐさま!!刹那のうちに早々と早々と即行で瞬く間に束の間に一瞬にたちまちに今すぐにさっさとすぐさま返せ!!」
ものすごい速さで言葉を並べてくる少女。ずしずしと砂利を踏みながらこちらに近づいてくる。
「ちょっと待て!!魔装・・・錬器!?一体何のことだ??」
すごい剣幕で砂利を踏みながら繰るのでそのたびにアホ毛が元気にぴょこぴょこと動く。ああ、なんて愛らしんだろうね。しかしその少女が来ていた誰が来ても恥ずかしいとしかいえないコスプレ衣装がゆっくりと薄くなっていき、消えて・・・消えて??丸裸になってしまった!!
白い肌・・・きれいだ。俺は思わず見とれてしまった。
「それだよそれ!!あんたが持ってるそれ!!それがないとあたし魔法使えないんだから!!」
どうやら相当頭に血が上っているようだ。自分が今はだかだということに気がついていない。ある意味すごい。しかしなんて可愛い小ぶりの乳だろうね。さいこっす!!母さん・・・俺今生きてるって実感したよ。・・・もう死んでるけどな。そこ!!笑うんじゃねえ!!
「これか??」
俺がなんとなく拾ったチェンソーを見せると奪い取るかのように取った。しかし彼女がそれに触れた瞬間場ちっという火花が飛び少女がそれを取り落としたのだ。少女は一体何が起きているか分からないという表情だ。
「な・・・なんで??」
何度も掴もうとチャレンジするが、そのたびに火花が飛んでつかめない。まるでそれが彼女を拒絶しているかのようだった。強引に掴もうとしたら激しい電撃が走った。まったく諦めが悪いんだか、なんなんだか・・・。
「そんなことよりも着替えはないのか??」
「ほえ??」
俺はそんな裸の少女に言いづらいが話しかけた。そんな少女は自分の今の姿を見て、俺の離しかけた言葉を頭の中で反芻し、数秒置くと見る見る顔が赤くなった。
「こっち見るな!!この変態!!エロ魔王!!」
「某地獄の王様のこというなよ!!」
「うっさい!!だまれ!!」
するといきなり少女が俺の顔面めがけてけりを食らわせてきやがった。痛みはないが吹き飛ばされたよ。そして目の前にはあの熊・・・。マジすかああっァァァ!!
遠くにあったチェンソーに墓に隠れながらもまた触れようとするがやはり火花に阻まれる。
「しっかしこいつは何なんだ??」
「馬鹿!!そんなことも知らないのか??そいつは凶悪女子高生くまっちだ!!早く逃げろ!!あんただったらすぐに殺されちゃう!!」
「そんなに凶悪そうには見えんが??」
「馬鹿!!なんで相手の力量も測れないの!?見た目で判断するな!!だからこの世界の人間手やつは!!」
- Re: これはゾンビですか? ( No.4 )
- 日時: 2010/12/07 07:15
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
なんだか人間が馬鹿にされてる。見た目あの少女も人間なんだけどな・・・。と思っている矢先に後ろからも殴られたわけだ。吹っ飛ばされた俺は少女のところまで飛ばされる。ゾンビなのでまったく委託もないし、怪我もすぐに治る。
「学ランでいいよな??」
「え??」
「だから着替えは学ランでもいいよなって聞いてるんだよ」
「ば・・・馬鹿じゃないあんた。あんたにはメガロ葉倒せない!!」
どうやらあの熊はメガロというらしい。熊は口から紫色の瘴気を出して腰を低くかまれる。俺もまた拳を構えてくまに向かって走る。あちらからもつっこんできた。だったら人間の限界200パーセントの力を叩き込んでやるぜ。しかしその前にくまの攻撃を受ける。裏拳。しかしそれを俺もまた裏拳で受け止める。ずっしりと体重の乗ったいい攻撃だった。次に回し蹴りだ。下から連続3連撃。それを腕をクロスして何とか受け止める。しかしあまりの威力に腕が両方持っていかれる。これってまずいんじゃないか??そしてがら空きの体に向かって体当たりときたもんだ。俺はもろに受けてからだがばらばらにされたんじゃないかって思ったね。痛みはないけど違和感がまた嫌なんだよ。
ごろごろと転がる俺を無理やり立ち上がらせ、次に足払いをしながら背負い投げときた。思いっきり背中を打ちつけたよ。よく見たら俺の形の後がくっきりとできたもんね。遠くでは少女が逃げろとまだ言っている。そんな女の子を残して男の俺が逃げられると思うか??こんなところでに出る男は男じゃないね。ゾンビである俺のからだは徐々に再生し始める。向こうでは熊が・・・ええっと確か凶悪女子高生クマッチだったかが再び構えを取っている。ゆっくりと立ち上がる俺。
ゾンビである俺は普通人間が出すことができない100%の力を出すことができる。普通なら人のからだは吹き飛んでしまうのが俺の場合は再生するんだ。だから100%ではなく120%の力も出せるぜ。俺はクマッチに向かって走り出す。またおんなじ展開かって??そんなわけあるか。俺はつっこむクマッチの学ランを掴む途中へ飛び首を思いっきり回す。
グギャッという鈍い音がしたが無視。クマッチは空の憑きに向かって咆哮する。そしてその先にはさらに飛んでいた俺がいる。拳を構えてクマッチの顔面めがけて叩き込んだ。
ドゴーン!!という大きな音と砂利と砂煙が舞う。手のはさっき取った学ランがあった。俺はそれを持って少女の隠れる墓石のところにいく。
「ほれ」
そう言って手渡すと奪い取るかのようにして着替える。
「こっち見るな!!」
まだ顔が赤いね。そりゃ男に裸見られたからな。
「しかしさっきのやつはなんだ??」
「だからあれはさっきも言ったとおり、悪魔男爵クマッチだ!!」
「さっきとかわっとるがな!!」
思わずつっこんでしまった俺だが、目の前に少女は驚いた顔をしていた。
「B級の目がろのクマッチを一瞬で倒すだなんて・・・」
「だって首回せばなんだって死ぬだろ??あれで死なないやつなんて俺は2人しかまだ知らないね」
そんなやつ以内という顔をしている少女だが、それはいるんだな。この俺さ。ゾンビである俺は首が回ろうがなんだろうが死なないのだ。もう一人は俺の知り合いなのだが、あの人はまた俺とは違った体質なのだ。
しかしだね、余裕を見せてると何が起きるか分からないね。突然俺は横槍に吹き飛ばされたんだ。
「なんだ??また何か現れたか??」
そこにはまたしてもクマッチがいたのだ。しかも2匹。俺がさっき倒したのとはまた違った種類の学ランを着ていた。手かお前ら着るのは学ランしかないのか??そんなことを考えている暇はなかった。なぜか少女はへたり込んで動けないでいた。先ほどの威勢はどこへやら。まるで腰が抜けているようだった。怯えた瞳だった。
「何してるんだ早く逃げろ!!」
俺は120%の力を使って助けに行こうとした。しかし先ほど吹き飛ばされたことで足の骨が折れていたらしい。くそったれ!!今にも鋭い爪が少女に振り下ろされようとしていた。
「やめろおおぉぉぉ!!」
俺の声虚しくそのクマッチたちの爪が振り下ろされた。ドゴーン!!という大きな音とともに再び砂煙と砂利が舞う。俺はがくりとうなだれる。守れなかった・・・。あんな無防備な女の子を守れなかった。そんな後悔の念に押しつぶされそうになったそのときだった。
- Re: これはゾンビですか? ( No.5 )
- 日時: 2010/12/07 07:15
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
向こうに少女を抱き寄せている誰かがいた。俺が知っている限り、あんなチートな力を持つのはあの人(・・・)しかいない。少女は一体何が起きているのかわからないという感じだ。確かに俺も始めてあれを見たときはびびったからな。このやばい状況下を脱することができるのは今はあの人だけだ。
相川家の2人目の居候。
「なんだ歩、なったり帰ってこないから心配したぞ。またこんな可愛い女の子とデートでもしてたのか??」
「なんでそうなる。その子は空から降ってきたんだ」
「空から!?それなんていうファンタジー??」
確かにそんなことをはいそうですかと信じるやつは相当な頭が花畑なやつだけだ。
「しかしこんな可愛い女の子に手を出そうだなんて・・・君たちは許せないなぁ・・・」
ああー・・・これはきてるな。こうなってしまえばあの人は常人を超える。通常でもおかしな力を持ってるというのにこうなればさらに切れが増すぞ。
「ちょっと話せよなこの変態エロティック大魔王!!」
相変わらずのものすごい語彙だな。そんなことをいわれてもあの人にはそよ風にしか聞こえないだろうな。あれはっきり言ってうまく使われるとやばいぞ・・・。まあ確かにそんな状態なんだがな・・・。今の少女と現れた俺を知っている男の状態といえば、裸の上に学ラン一枚という少女をお姫様抱っこした状態でクマッチたちの後ろに立ってるんだからな。一体どうやってあれを抜けたんだか。
「わわわ、暴れるなよそんなに」
「うるさいこのエロスペシャルが。どこ触ってるんだ!!」
「おい、そいつ今学ランしか着てないぞ!!」
「え??だったらこの柔らかいのって・・・」
「変態変態変態!!」
バタバタと暴れる少女を下ろすと少女はすぐにその男の前に立つ。何も持たずに素手だけでクマッチたちに向かおうとしているようだ。馬鹿、さっきも腰抜けてただろうに。まったく何考えてるんだかあいつ。そんな少女に向けてまた紫色の瘴気を吐き出すクマッチたち。あれって一体なんなの??
「うぅ・・・なんで??また力抜ける・・・」
なんてまたなさけない声出してるよあの子。へなへなと座り込んでしまう。そんな彼女に向かってクマッチたちはくまーなんて声出しながら拳を叩き込もうとしてるよ。あれってかなりまずくない??勢いよく少女に向かって行く二つの拳。とうの少女は何もできないことが悔しいのか、あれだけでかい口を叩いているのに何もできない自分が情けないのか、涙をうっすらと浮かべながらそれでもクマッチとやらを睨んでいた。ああ、彼女はプライドが高いんだなって思ったよ。ていうか俺こんなところでのほほんとしてていいの??だめでしょ普通!!
「おおっとそうは行かないぜ!!」
ぐおぉぉぉっとクマッチが空に向かって咆哮する。何事かと思ったらクマッチたちが振り下ろした拳が無くなっていてそこからきらきらと粒子になっていた。少女は何が起きたのかと呆気にとられていたが、声がした後ろを振り向くとそこにはさっき彼女をお姫様抱っこした男がいた。しかしそいつは何も持っていない。一体何が起きたのか。それが分かるのはあいつしかいない。
にっこりと女なら誰でも見とれるくらいの笑みを作っていた。とうのあの子も見事にそれに見とれていた。無造作ヘアーというものだが面はいいし、日本人とは思えない真っ赤に燃えるような瞳を持っていた。というよりもそれを持つ状態(・・)になっているからだが・・・。今の状態で通常の思考能力や身体能力を30倍以上に跳ね上げられている。あの状態のことをこいつは・・・鏡音(かがみね)耕介(こうすけ)はこう言う。ヒステリアモード(・・・・・・・・)と。
To be continued
- Re: これはゾンビですか? ( No.6 )
- 日時: 2010/12/15 07:24
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
第3話 はい、ヒステリアモードです。
そこに立っているのは1歳年上の鏡音蓮斗だった。とはいえ一応は年上だからさん付けしたほうがいいのかとは思うが、蓮斗がタメでいいというのでそうしている。今耕介の瞳は真っ赤に染まっている。あれはヒステリアモードという特殊な状態でいることを表しているのだ。
なにやら性的興奮を感じることで脳からの物質が体・・・思考やら身体能力やらを大幅に跳ね上げるらしい。今回は目の前にいる少女の哀れもない姿を目にして一気に興奮してしまったのだろう。つまり蓮斗は変態なのだ。
「俺は変態じゃない!!女の子が好きなだけだ!!」
なにやら文句を言っているが無視無視。しかしあのクマッチたちを何とかしなきゃな。腕は片方ずつ耕介が何かでふっ飛ばしたからいいものを。
『魔装少女の匂いがする・・・』
『それも3人・・・』
・・・魔装少女??聞きなれない単語に?が先行する。しかも3人てここには女の子はあの子だけだぞ??俺と蓮斗もカウントされてたらあいつらの見る目は腐ってんじゃないか??見た目でも俺達は男だ。蓮斗もふざけるなとは・・・言っておらずになにやらまじでばれた??テヘッという顔だ。おいおい、そこは大きく否定しようぜマイフレンドぉぉ!!
「コイツは凶悪悪魔男爵クマッチだ。さっきは倒せたけどこんな複数だなんてあんたたちには無理よ」
あんなこと言っているが女の子を前にあんな状態でいるあいつはやめないだろうな。だってあの状態になれば女の子を守りたちって言う状態になるから。それに女の子からの以来は全部受けちゃって嫌だとはいえなくなる。つまり女の子を傷つけたくないって言う気持ちが30倍になるのだ。
「まあ、そういうなよお嬢ちゃん。ちゃちゃっと済まして早く夕飯にでもしようぜ」
「おおおお嬢ちゃんて、あたしにはハルナって名前があるの!!」
「じゃあハルナちゃん。少しばかりそこをどいてくれないかな??」
「あんた何する気??」
クマッチが再び片手を構えて、姿勢を低くする。あれは連続技の構えだと俺は先ほどの光景を思い出した。手だけでなく足技もできるあのクマッチたち。はっきり言って2体はきつい。走り出したクマッチたちに向かって地面をすべるように動く蓮斗。あれはすり足だなって言うのをなんかの雑誌で見たことをふと思い出す。まるで瞬間移動したかのようにいきなり現れた蓮斗に攻撃のタイミングを失っているクマッチ。そんな彼らの腹にまずは拳を叩き込む。句の字に折れ曲がったクマッチ悶絶するところに踵落としを食らわせてまずは1体粒子になってしまった。
それはわずか5秒という早業。呆気に取られたクマッチに正面から対立する蓮斗。あれははっきり言って殴ってくださいという格好だ。なめられたと思ったのか、またくまーと可愛い叫び声とともに拳を下ろす。しかしぐまーと次は悲鳴にも近い叫び声を上げて後ろに転がる。すぐに光の粒子に変わったが、どうやら蜂の巣にされたようだ。銃声もないのに1体どうやって・・・??
見事な早業に俺もハルナだったかな??少女も呆然としている。ふぅっと小さくため息をつく耕介。
「歩・・・ちょっと気を抜きすぎじゃないか??」
「おいおい、俺ハッゾンビパワーをこんなことに使うのは初めてだ。喧嘩だってしたことはない」
「でも女の子を守ったって言うことは間違いないな??」
「ああ、一応な」
向こうではハルナがまたチェンソーに触れて場ちっと火花が散るとうきゅっと小さくかわいい悲鳴を上げていた。それを見ていた俺達を見ると見る見る顔を赤くして怒ったようにずんずんと近づいてきた。そして手を出して言う。
「電話!!あったら貸して!!」
どこの誰と連絡を取ろうとしているのだろうか。仲間でもいるのか??それともこことは違う魔法の世界か??
「魔法の世界とかいうな!!そんなお子ちゃまチックなものじゃなくってちゃんとヴィリエって言う格好いい名前があるの」
「はいはい、ほらよ」
そう言って俺はしぶしぶポケットに入っていた携帯を渡す。ごく普通の何もストラップのついていない平凡なものだ。これが電話??と訝しげに見ていたハルナだがピコピコとボタンを押して耳に当てる。すると誰かが出たようで、ハルナも安どの表情だ。結構いい笑顔してるじゃないか。見ている俺もいい気分だった。
「もしもし、大先生ですか??あたしリフレイン年ライジング組のハルナです」
<どんな学校ダァァァァ!!>
俺だけではなく蓮斗もまた思わずつっこんでいた。だってそうだろ??リフレイン??ライジング??ものすごいネーミングセンス・・・。しかもお前何歳だよといいたくなる。そんな俺達をちらりと一瞥して睨むとまた笑顔で話を始めた。どうやら彼女がチェンソーをつかめないのは魔力の枯渇が原因らしく。彼女の魔力を俺が奪ってしまったのが原因らしい。
「え??そこに寝癖頭の男がいないかってですか??一応めちゃくちゃな頭をした人ならいますけど??」
そんなことを向こうの大先生という人物としゃべっているハルナだが・・・。なんだか雲息が怪しくなってきたと感じているのは俺だけであろうか。隣にいる蓮斗の様子が半端じゃないくらいおかしい。一気にヒステリアモードが解けてしまっている。それだけではなく大先生という名前を聞いただけで挙動不審だ。コイツもその・・・ヴィリエと買って言うところに関わってたのか??だから魔装少女のにおいとかって言われたのか??だったら俺はどう何だって!!
「え??変わってくれって??はい分かりました」
この掲示板は過去ログ化されています。