二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 仮面ライダー『士道』
- 日時: 2010/12/20 00:32
- 名前: うそつき狼 (ID: 8TfzicNZ)
いわゆる『俺の考えた仮面ライダー』って奴です
Page:1 2
- Re: 仮面ライダー『士道』 ( No.1 )
- 日時: 2010/12/20 01:15
- 名前: うそつき狼 (ID: 8TfzicNZ)
優子は一件の古ぼけたレンガ造りの三階建て建物の前
で立ち尽くしていた
「『N・A警備』・・・ここよ・・・ね」
優子はやたら真新しいプラスチックの安い看板と手
に持った手紙を見比べた
「胡散臭さ満点なんだけど・・・」
妙齢の女性である優子はその扉を潜るのを躊躇ってい
た
「外見胡散臭くてもサービスは抜群のつもりですよ」
優子の背後から声がした、優子がびっくりして振り向
くと一人の男が立っていた、安そうなスーツにノーネ
クタイ、一目でここの主だと判った
「穴井夏雄さんですか?私は・・・」
「鎌倉の爺さんに言われて来たんだろ、中入れよ」
夏雄のぶっきらぼうな言い方に優子が頬を膨らませて
いると不思議な感覚に襲われた
「もうゲーム開始かよ・・・やれやれだぜ」
ドアの鍵を開けていた男が呟いて振り向いたので優子
も何気なく振り向いた
「何これ・・・」
テレビアニメ等で街やモノが何かに飲み込まれる様に
街や人が色を失い氷ついていった
「『凍夜』だって爺さんは言ってた」
「やっぱりおじい様の知り合いなのね」
優子は嬉しくて夏雄の横顔を見上げたが夏雄の表情は
固いままだった
『ピキッ』まるで薄氷を割る様な音がして優子の知っ
ている言葉で言うのなら『蟹人間』が空中に出来た割
れ目から這い出して来た
「あれ・・・何かな・・・」
「仮装じゃない?年末に向けて・・・」
そんな余裕も蟹男が完全に這い出して来るまでの強が
りだった・・・
「早く出せよ」
「何を」
「小さいアタッシュケースみたいなの爺さんから渡さ
れてんだろ」
夏雄は焦った口調で優子をせかした
「これ?」
優子が旅行カバンから出した箱をひったくる様に奪う
と夏雄は『逃げろ』と言うと走り出した
Page:1 2
この掲示板は過去ログ化されています。