二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 悪ノ娘
- 日時: 2011/10/14 22:49
- 名前: 練金鍋 (ID: 5j0aAg4P)
第一章 期待の双子
カチッ カチッ カチッ
時計の音だけが鳴り響くこの部屋 ある男が部屋の中をウロウロしている
彼はこの国の王 黄ノ王国の王だ
この王は何一つ不自由はなかったが後継者がいない
そのことを焦った王は自分の子供を後継者にさせようとした
「王様 生まれました!」大臣が走ってきた
それを聞いた王は「よし 案内しろ!」と大臣にはなった
長い廊下を歩きながら大臣は「王様 お子さんの名前はいかがなさいますか?」と訪ねた
すると王様は足を止め顔をしかめながら
「うーん・・・ 女の方はリン 男の方はレンでどうだ?」
「さすが王様 すばらしい名前ですね!」
大臣が言うと王は
「名前なんてどうでもいいんだ 次の王を決めるだけだからな」 どこか寂しげにつぶやいた
「つきました こちらですよ」
王がドアをあけた そこには二人で寝静まったリンとレン
王は顔を見るなり「後継者はリンだな」と言った
それを聞いた大臣は混乱した なぜ男がいるのに女を王にするのか 大臣は聞こうとしたが王は早々部屋を出ていってしまった
- Re: 悪ノ娘 ( No.6 )
- 日時: 2011/10/15 09:40
- 名前: な (ID: 5j0aAg4P)
第七章 戦いの理由
緑ノ国を攻撃すると命令された王宮部隊は明日の奇襲に備え準備をしていた
レンは部隊の人手不足を補うために部隊に参加していた
「みんなー 準備が終わったヤツから解散していいぞー」隊長が叫んだ
レンは早々と準備をすまして王女のところに戻ろうとした
廊下を歩いている最中 リンと大臣の声が聞こえてきた
「何か話をしているな・・・」 そう思ったレンは隠れて聞くことにした
大臣「王女様 なにも理由もないのに緑を滅ぼさなくてもいいでしょう?」
リン「うるさいわね 私の命令は絶対なのよ」
リン「第一この国の王女様はカイト様と結ばれるのよ! あんなミクだかなんだか知らない愚民に惚れるレンもレンよ!」
レンの頭の中は真っ白になった「僕のせいで・・・」
レンは無意識に自分の部屋に走っていった ベッドに倒れ込むとその場で泣いた
「僕のせいで あの子は殺されちゃうんだ・・・!」
戦い前夜 レンはずっと泣いていた
夜があけ朝方早くに襲撃する予定だった
装備を整え チーム編成をして いざ開戦
相手国の門の前でダイナマイトを発破 わずかにあいた穴から進入して襲いかかった
- Re: 悪ノ娘 ( No.7 )
- 日時: 2011/10/15 10:06
- 名前: な (ID: 5j0aAg4P)
第八章 レンの手で・・・
黄ノ兵士は緑ノ国民を容赦なく殺した
レンも部隊に参加していたから容赦はなかった
すると視界に家から飛び出してきた人がいた 「このこも逃げるのかな・・・ いや 逃がさない」
レンは剣を振りかざして「動くなっ!」と怒鳴った その人は逃げる足を止めて振り向いた
「・・・っ!」レンは固まってしまった 視界にはミクの姿があった
「レン君!」ミクが近寄って来たが「近寄るなっ 殺すぞ!」レンは振りはなった
しばらく黙り込んだ二人
レンは決心を決めた
レン「・・・君がずっと好きだった」ミク「えっ?」
レン「でもぼくは君を殺さなきゃならない」 ミク「・・・私もレン君が好きだった」 レン「・・・」
ミク「紅茶を買ってくれただけだけど 私レン君の顔を見ただけで惚れちゃったの」
ミク「でも王女様の命令ならしかたないよね 今までありがとう」
ミク「君を思い出すだけで毎日が楽しかったよ」
レン「・・・ごめん」 レンの剣はミクを切った・・・
- Re: 悪ノ娘 ( No.8 )
- 日時: 2011/10/15 10:25
- 名前: な (ID: 5j0aAg4P)
第九章 怒りの頂点
緑ノ国も滅びまたいつもの暮らしに戻っていたリン
しかし国民も黙っちゃいない 国民は王女を捕まえて殺してやろうとたくらんだ
計画は完璧なほどの出来だった
リンがのんきにおやつを食べていると 大臣が「たいへんです 国民が襲いかかっています!」
「兵隊を出しなさい あんなヤツラなら余裕でしょ」
「兵隊はとっくの前から出していますよ 押されてるんですよこっちの部隊が!」
リンの顔が青ざめる 窓から外をのぞいたら赤い鎧の女剣士が
門を突破してきた
メイコだ この王宮部隊の隊長をつとめていたはずだったのに
「なんでメイコがいるのよ! 裏切ったわね!」
リンが怒ったのもつかのま 王宮に進入された
焦った家臣たちはみんな逃げ出してしまった
- Re: 悪ノ娘 ( No.10 )
- 日時: 2011/10/15 10:39
- 名前: な (ID: 5j0aAg4P)
第十章 僕は王女
誰もいなくなった王宮に残っていたのはリンとレン
レンはあることをひらめいた 「王女様 これを着て逃げてください」
「髪型も変えて トアッ!」 レンはむりやりリンの頭をグチャグチャにする
服も着替えたらそこにはレンが二人いた
「あの使ってない暖炉の後ろに道があるから それで逃げて」
「おっと そのリボンは借りるよ」 レンはリンの頭からリボンをとった
「レンはどうするのよ?」リンが尋ねる レンは髪を崩しながら
「大丈夫 なんとかなるよ」と笑顔で返した
リン「命令よ 生きて帰ってきなさいよ」 リンはそういうと暖炉から脱出した
それを見計らったかのように ドアがたたき破られた
「いたぞ 捕まえろ!」レンはメイコに押さえつけられた するとレンは
「なにをする はなせ この無礼物!」と怒鳴ったが
メイコの腹パンチで気絶した
- Re: 悪ノ娘 ( No.11 )
- 日時: 2011/10/15 19:51
- 名前: な (ID: 5j0aAg4P)
第十一章 最後の一言
リンになりすましたレンは牢獄にいた 暗く冷たいところでなにもない
するともう一人のレンが面会に来た リン「レン大丈夫?」レン「おねえちゃん?」
レンになりすましたリンだった レン「うまくなりすましたみたいだね」
リン「どうにか出られないの?」 レン「無理だよ 鍵が頑丈すぎる」
しばらく沈黙が続く するとレンが
「おねえちゃん もし僕が生まれ変わったら・・また遊んでね」
リンは何か返そうとしたが兵士が「面会は終わりだ さあ帰れ」とリンを追い出した
しばらくしてレンの処刑が決まった 処刑台に立たされたレン
しかしレンは一人ずっと笑っていた 民衆などには目もくれず
午後三時 処刑の時間だ 男がオノを振りあげたときにレンはつぶやいた
「あらっ おやつの時間だわ」 スパン
レンは死んだ リンの代わりに王女になって
でも レンは後悔はしていなかった リンとすごした日々が楽しかったからだ
「もしも生まれ変われるならば そのときはまた遊んでね」
レンがリンに残した最後の言葉
以上です いかがでしたか?
話が長いのはすいません
感想を是非お願いします!
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