二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 〜楽しみは多い方が良い〜 建て直し完了!! ( No.3 )
日時: 2010/01/13 19:29
名前: 藤崎パン ◆i9wQCXHO3o (ID: OhjxYZN.)
参照: フジパンじゃない藤崎パンだ!

。第19訓。

「あれ、取り調べ終わったのか?お前ら」

そう言ったのは隊士の一人であった。
部屋から出てきた梅崎と豊中に話しかけている。

ドンッ、という鈍い音と共にその隊士は崩れ落ちた。
豊中の蹴りが隊士の背中を直撃したからだ。

「アンタって刀より体術よねぇ」

「何も持っていないという油断がすきになるんだよ」

「……とっとと重原を連れ戻すわよ。」

「じゃあ連れ戻したらまたトンズラするわ」

グサッと、短剣が豊中の頭に刺さった。






「そういや夜つかまったやつ、攘夷浪士らしいぜ、重原」

「え……そうなの、じゃなくて、そうなんですか」

「おう。なまえはなんだっけな、梅……梅崎なんとかと……あれ、あと1人だれだっけ?」

「梅崎?もしかして梅崎千代のこと?……ですか?」

「あぁそうそう、梅崎ぴよ」

「……千代です」

「その梅崎?ぽよ?「千代です」とあと一人。あぁ、顔にでっかい傷があったな。」

「あぁ、それはたしか……犬次郎先輩」

重原の小さい声は川島に届かない。

「あ、犬呼ばわりされてたな。梅崎ぽにょに。」

「イヤだから千代だって言ってンでしょーが!!」


ふすまが開いたのはその時だった。


「オイ重原いるか!?」

土方がすごい勢いで入ってきた。
土方の息遣いは酷く荒かった。

「あぁ、いますよ。どーしたんですか?」

答えたのは川島。重原はちょこっと顔を出した。

「川島は重原を連れて屯所を出ろ!ことが収まるまで帰ってくんな!いいな!?」

「えー?なんでそんなこと……」

「いいから!!じゃあな!!あと、裏から出ろ!」

「……ハイハイ」

また勢いよくふすまが閉まる。
その瞬間に見えた。

短剣だ。
短剣が、こちらへすごい勢いで飛んでくる。



重原は、言葉を失った。
その短剣を投げた人物はこちらを確かに見ていた。
確かに目があった。


バァン!!

ふすまが閉まるほうが一瞬速かった。

「………………」


重原は足がすくんでしまった。
汗が落ちる。
心にあるのは、恐怖。



「重原?」


その声に体が反応し、振り返る。

「どした?早く行くぞ」




「あ……あぁ、はい……」

重原は川島の元へ歩み寄った。