二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜大江戸イレブン! ( No.6 )
- 日時: 2009/12/14 16:31
- 名前: ゆうちゃん (ID: 66DLVFTN)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14335
第三話『親分との出会い』
「……にしても」
「……よく食うよな」
春矢と風介は頭をかいた。
「ん〜っ!おいしいよ。これ!!おかわりっ♪」
ヒロトは自分がどういう事情でここにいるのかも忘れ、夕香に茶碗をつきだす。
「だろ〜?豪炎寺の料理は江戸一だぜ!もっと食え!!」
そう言って頷いたのは、円堂。
豪炎寺はご飯の入った釜を開けて、ため息をつく。
「あのなぁ。俺も誉めてもらえるのはうれしいんだけど……」
「親分」
「親分っ!」
「はいはい」
……俺の話は無視か。
「わかってるって〜。これだろ?はい」
円堂は財布からいくらか小銭を出した。
「さんきゅーな!」
「ん。たしかにもらった」
春矢は懐にほおりこみ、風介は几帳面に一枚一枚かぞえてから財布にしまい、走って店を出て行った。
ー・−・−・−・−・−
「親分!こいつか?」
春矢と風介がそう言って、ヒロトを店につれてきたのはつい先ほど。
「え?!助けてくれんじゃないの?!」
ヒロトが泣き声をあげる。
「うるさい。というか、親分は役人じゃないぞ?ただの自治組織(といってもメンバーは3人)の親分だ」
「じゃあまず、豪炎寺!飯だ!!」
ー・−・−・−・−・−
「円堂、いつまでいつくんだよ?」
「風丸が来るまで」
円堂はのんきに答えた。
「ほらきた」
そう言って、戸をさした。
「……こいつが?」
眉をひそめる風丸。
「ど〜も〜。って将軍の息子?!」
驚くヒロト。
にらみ合う二人。
「わははははははっ!」
「そーなんだよ、でねー」
「だろだろ?!」
息の合った三人。
「若様ってこんなキャラか?」
近くに控えていた源田に豪炎寺は尋ねた。
「……いえ、円堂様と話すときばかり……」
「お互いへんなもんかかえてんだな」
豪炎寺は源田の肩をたたいた。
——その時
「あ〜腹減った!」
がらりと戸が開いて男がはいってきた。
風丸はびくりとした。
店は一時的に閉めていたのに。
源田が風丸の前にでた。
「……あれ?やっぱり、店閉まってねーじゃん」
「師匠、だめですって!」
「ぼけ佐久間!なにやってんのさ!」
あとから二人つづく。
「……佐久間?」
源田が力をゆるめ、首をかしげる。
「あ?………源田?!」
佐久間が思わず叫んだ。