二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.12 )
日時: 2009/12/26 17:57
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

12 塗りつぶされた真実
  珠 視点
 
 あたしは零番隊を出ると、すぐに二番隊へ向かった。
 
 「よっ、大前田。砕蜂はいるか?」
 
 「隊長なら、奥にいるっスよ」
 
 大前田が指差した方にいくと、仕事をしている砕蜂がいた。
 
 「私に何の用だ、珠」
 
 書類から目を上げずに、砕蜂は言った。
 さっすが、砕蜂〜。あたし、気配消してはずなんだけどなぁ〜
 
 「実は、頼みたいことがあるんだけでさぁ〜」
 
 「なんだ、さっさと言え」
 
 「あのさ、兄様の婚約者の話は聞いてるだろ?」
 
 砕蜂はあたしの言葉に、驚いた表情をした。
 
 「もちろん聞いている。だが・・・・・・、貴様が再び朽木を兄呼ばわりするとはな」
 
 「もう、掟とか言ってる場合じゃないからね。藤原家は絶対に朽木家を潰す。隠密機動を、こういう個人的なことに使うには悪いけど、調べてもらえる?」
  
 「あぁ、大丈夫だ」
 
 「うん、ありがとうね、砕蜂!」
 
 あたしはドアを開けて、外に出ようとした。
 おっとぉ〜、一つ言い忘れてた。
 
 「砕蜂、誰もいないときは舞奈でいいよ」
 
 「・・・・・・いいのか?」
 
 「あたしは大丈夫だよ。それに、真実はいずれか必ずあばかれる。それが、早いか遅いかだけよ・・・」