二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.4 )
日時: 2009/12/26 17:42
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

4 零番隊の秘密3
  煉 視点
 隊長が去ったあと、僕は思わずため息をついた。
 
 『零番隊の掟だ』
 
 最後に、隊長が言った言葉と、その時の隊長の寂しそうな表情が、よみがえる。
 
 「僕はどうしたらいいんだろう・・・、水華」
 
 斬魄刀にそう問いかけると、その中から水色の髪をした、少女が出てきた。
 零番隊に入る条件、それは斬魄刀が、人の姿をとっていること。そして、それが外部に実体化出来ることだ。
 
 「それは自分で考える事じゃないのかしら、煉」
 
 と、水華は言ったが、分からないから聞いているじゃないか。
 そんな僕の不満を読み取ったのか、水華はクスッと笑って口を開いた。
 
 「あなたの隊長を思う気持ち、それがあれば十分だと思うわ」
 
 「水華・・・、僕はくやしいんだ・・・・・・、隊長は僕を救ってくれたのに、僕は隊長に何一つやってあげられない」
 
 すると、水華は何も言わずに、後ろから包み込むようにして、僕に腕をまわした。
 それは、とても優しく、そして温かかった。