二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.5 )
日時: 2009/12/26 17:44
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

5 零番隊の秘密4
  珠 視点
 十二番隊に着くと、まずそこの副隊長のネムに会った。
 
 「泉様・・・、おはようございます」
 
 ネムは俺を見ると、礼儀正しくあいさつを、してくれた。
 
 「あぁ、涅隊長はいるか?」
 
 「はい、奥の方にいらっしゃいます・・・」
 
 ネムに礼を言うと、あたしは奥へと入っていった。
 本っ当・・・、いつ来ても気味の悪い所ね・・・あっ、涅隊長だ。
 
 「よっ、涅隊長」
 
 呼ぶと、隊長は顔を上げて、こちらを見た。
 
 「なんだ、また君かネ。今日は、なんの用だい。」
 
 「いやぁ〜、実はまたコンタクトが、壊れてしまったんだよ」
 
 涅隊長は、「またかネ・・・」と言って、箱の中を探り始めた。
 実は、あのコンタクトを付けると、目がキリッとして、男っぽく見えるんだよねぇ〜。
 どういう仕組みかは、知らないけどな。
 
 「あったヨ。まったく、君も正体を偽るのをやめたらどうかネ」
 
 「だめだ、掟を反する事になる」
 
 「たとえ、君が掟を破って、正体をバラしても、四十六室は何の文句は言えないヨ。君程の隊長は、今までいなかったからネ」
 
 その言葉に、あたしは苛立ちを覚えた。
 この人は、何も知らないくせに、あたしが今どういう状況であるのかを。
 
 「いいか、涅隊長。護廷隊の中で本当の俺を知っているのは、あんたとネム、二番隊の砕蜂、そして総隊長だけだ。総隊長と隠密機動の砕蜂が知ってしまうのは、仕方ない。だが、あんたにバレてしまうのは、予想外だった。四十六室と直接かかわりがないあんたは知らない・・・俺がどういう状況であるのを。」

 あたしはコンタクトを付けると、隊舎に戻ろうと、立ち上がった。

 「頼むから、もう二度と俺の心を掻き乱すのは、やめてくれ・・・」