二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.6 )
日時: 2009/12/26 17:46
名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)

6 双子の隊長
  珠 視点
 外に出ると、突然二つの塊があたしに衝突してきた。それが、見事にみぞおちに入る。
 
 「なんだ・・・、お前たちか」
 
 痛みをこらえて下を見ると、そこにいたのは零番隊の三席と四席。宮輝 楓(みやぎ かえで)と宮輝 紅葉(みやぎ もみじ)だ。年は日番谷と同じ位だね。身長もね・・・・・・
 
 「隊長はヒドイなぁ〜、俺らを除け者にしようとして」

 ん?何言ってんの、この子は。
 楓の言葉に首をかしげていると、紅葉が助け舟を出した。
 
 「だって、隊長さんは涅隊長に、自分の正体を知っているのは、総隊長さんと、砕蜂隊長と、涅隊長にネムちゃんだけだって言って、私たち零番隊は忘れてたでしょう」
 
 あぁ〜、そういう事か。ヤバイ・・・、本当に忘れてだ・・・・・・
 あたしは脹れっ面の双子を見下ろした。
 ハァ〜、それにしても、なんであたしの部下はみんな、こんなにやきもち焼きなの?愛されてるのは、うれしいけどね。
 
 「まぁ、気にすんなって!!帰るぞ、チビ!」

 あたしは歩き出そうとしたが、楓に手首をガシッとつかまれた。

 「隊長、いま俺らの事なんて呼んだ?」

 「あぁ、聞こえなかったのか?チビって呼んだんだ。」
 
 楓は本当にからかいがいが、あるね〜。反応がすごくおもしろい。
 
 「イジメなんか、かっこ悪いぞ、隊長!!」
 
 「俺がなんと言おうが、俺の勝手だ」
 
 「俺がチビだと言うのなら、日番谷もチビだって言ってるのと同じだ!!日番谷に失礼だぞ」
 
 「だれがチビだ?宮輝」
 
 噂をすれば影が差す。当たってるねぇ〜。あたしはこのことわざを考えた人を尊敬するよ・・・
 
 「俺は何も言ってないよ。隊長が言ったんだ!!」
 
 「お前だろ。責任を他人に押し付けるな、ガキが・・・」
 
 「お前の方がガキだろ?俺の方がお前より、2ヶ月も早く生まれたんだぞ、日番谷!」
 
 「そう言う所が、ガキだと言ってんだ!!あと、日番谷じゃない、日番谷隊長だ」
 
 「小せぇ奴だなぁ。お前の方がよっぽとガキだ」
 
 あたしはこの二人を見て、思わずため息をついた。まっ、いつものコトだけどね・・・
 
 「紅葉、帰ろっか」
 
 「うん、隊長さん」
 
 あたしは紅葉の手を引くと、二人をほっといて零番隊へ戻った。