二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.8 )
- 日時: 2009/12/26 17:51
- 名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)
8 藤原家と朽木家
楓 視点
次の日、俺は紅葉と一緒に各隊に書類を配っていた。
「最後は六番隊だな。行くぞ、紅葉」
「うん!」
六番隊に着くと、執務室へ直行。朽木は仕事熱心な人だからな。
「朽木ー、零番隊、三席の宮輝 楓と四席の宮輝 紅葉だけど、書類を届けに来てやったぜー」
「楓兄ちゃん・・・、隊長さんにその態度はないよ」
「ふんっ、俺にとって隊長は、泉隊長一人だけだ」
そこで、ドアが開いて、中から六番隊副隊長、阿散井 恋次が出てきた。
「よっ、楓。相変わらず態度がでかいな」
「恋次じゃねぇか。相変わらずまゆ毛が変だな」
「なっ!」と言って固まる恋次を無視し、俺は紅葉の手を引っ張って、執務室へ入った。だが、いつもは朽木しかいないのに、今日は違った。昨日会った女も一緒だったんだ。
「お前は・・・!」
「あら、おたくは昨日の」
「楓兄ちゃん、知り合い?」
紅葉は俺の袖を引っ張りながら、聞いてきた。すると、女の人はクスッと笑って口を開いた。
「まだ自己紹介をしていなかったわね。私は藤原 るかよ」
「あぁ、俺は宮輝 楓、こっちは妹に紅葉だ」
「あの・・・、藤原さん?」
俺の隣にいた紅葉がおずおずと、藤原という女に
話しかけた。
「藤原さんって、あの茶州をとりしまっていて、他家とも死神とも関わりを絶った鎖国状態の貴族の方?」
「えぇ、そうよ。私は藤原家の長女で、茶州専属の死神よ」
藤原か・・・、隊長から聞いた事があるな・・・・・・
「で?そのご貴族様がなんで、こんなトコにいんの?鎖国してたんじゃないのか?」
「先日、その鎖国をとりのぞきべく、話合いをした。その結果———」
俺の質問に、朽木が答えた。
「我が朽木家が、藤原家の長女、るかを娶ることにした」
「ん?今なんと言った、朽木」
「私が白哉様の婚約者だと言うことよ」