二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: BLEACH 零を背負う者 ( No.9 )
- 日時: 2009/12/26 17:53
- 名前: 湯山 アヤカ (ID: VTrHJ6VV)
9 藤原家と朽木家2
煉 視点
僕は目の端で、隊長が仕事しているのをちらっと見た。
楓と紅葉は書類を配っている。
どうして席官が、平隊員の仕事をしてるかって?それは、ウチは4人しかいないからだよ。
しかも、あの二人は双子だから、お互い離れないんだよなぁ〜
「隊長ぉーー、大変だぁ!!」
楓が大きな音をたてて入った来たと思ったら、いきなり隊長の机をバァーンと叩いた。
「どうした、楓。日番谷が自分の方が、ガキだって認めたのか?」
「違うよ、隊長さん・・・。あのね、朽木隊長がね、婚約したの・・・」
「そ、それは本当か、紅葉!?」
僕が聞くと、紅葉はコクンと頷く。
大丈夫!双子だけど、楓と違って紅葉は素直だから、信じれる!!
「そうか・・・、それはめでたいな・・・・・・」
隊長は、素っ気無く答えると、また視線を書類に戻した。
「いいんですか!?隊長」
僕は思わず、そう叫んでしまった。隊長はピクッとまゆを上げた。そして、顔を上げて、僕を睨み付けた。
「どうした、煉。白哉さんがご結婚されるのは、俺と関係ないだろ?」
「泉隊長、相手はあの藤原家の長女なんだ!今まで、ずっと鎖国してたくせに、朽木家と結婚するだけで鎖国をやめるなんて・・・、何かたくらんでると思わないか?」
楓がそう言うと、紅葉も頷いて、同意した。だが、隊長は顔も上げないし、何も言わない。
「隊長、なにか言って下さい!泉隊長!!」
いくら呼んでも、返事をしないので、僕は意を決してこう言った。
「朽木 舞奈隊長!!」
隊長はガタッとイスから立ち上がった。後ろで楓と紅葉がハッと息を飲むのが聞こえた。隊長の本名は、
この隊の禁句なのだ。
「煉、次にその名を出したら、どうなるか分かるな・・・」
そう言うと、背後にある窓を開け、身を乗り出した隊長。
「朽木 舞奈はもう・・・、死んだ。だから、もうその名で俺を呼ぶな」