二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】 雨トキドキ晴レ。 ( No.3 )
- 日時: 2009/12/25 18:25
- 名前: 哉依 ◆IYbi.dCFgs (ID: /aM8oOne)
★—01話—★
ザーッ・・・
雨はやまなかった。
私は傷だらけで一人、どこかの町を歩いた。
バタッ
私は倒れた。
「副長ぉぉぉぉぉ!!人がぁぁぁぁ!!!!」
そんな声が聞こえたけど、私は意識を失った。
どーせ私に優しくする人なんていないよ・・・
パチッ
「・・・・・・・・・・。」
「あ、目さめた?」
弟っぽい感じの黒髪の男の子が微笑んだ。
つーか・・・誰?
「・・・・・っ!」
「あ、無理して動かないほうがいいよ!怪我すごいから・・・」
私は静かにうなずいた。
よく見ると、私の鞄は横においてあった。
「副長に知らせてくるから、まっててね。」
頷くと、ニコッと笑ってどこかへ言った。
私は今、上着のフードで顔が見えない。
ていうか、見せたくない・・・。
なんとなく、ヤダ。
ガラッ
「・・・ふーん・・・あんたが・・・。」
声が聞こえるので少し見上げた。
茶髪でクリクリした目の子。
突然、私の隣に座った。
私はそっぽを向いた。
やっぱり見られるの嫌いだな・・・。
こんな傷だらけの体
「何でィ。可愛くねェ。」
「・・・・・・・・・・。」
別に可愛いだなんて思われたくない・・・。
グイッ
「顔見せろ。」
腕引っ張るなっつーの。
痛いし・・・。
「嫌・・・。」
「嫌って言われてもねェ・・・」
「嫌。」
ふわっ
嫌って言ってもこいつは勝手にとりやがった。
何なの・・・。
「・・・別に悪い顔じゃねぇなァ。」
男の子は笑った。
黒いけど、笑った。
「で、あんた家は?」
「・・・行くあても帰る所もない・・・記憶が・・・あまりない。」
「ここ、居るか?」
「いいの・・・?迷惑だし怒られるんじゃ・・・」
「土方コノヤローがなんか言ったら俺がぶっ殺してやりまさァ。」
その黒い笑みで言われても・・・
でも・・・嬉しいかな。
初めて、居場所が見つかった気がして・・・
「ありがとう・・・。」
すこし微笑んでやった。
ガラッ
「副長つれてきましたよ・・・って隊長ー!!!!」
「なんで総悟がいるんだよ。」
「なんとなくでさァ。」
「てゆーかその子・・・」
「今日から、ここで預かるんでィ。」
「何動物みたいな扱いしてんですかぁ!
てゆーか、その子随分沖田隊長に懐いてますね・・・」
「お前も動物扱いしてんだろ。」
よかった・・・。
優しい人がいて・・・・。
★—つづく—★