二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 君の笑み、そして涙。【イナズマ短編集】 ( No.36 )
日時: 2010/03/09 20:36
名前: ぺりどっと (ID: wJXgwwJi)

第19話 夏の日の部活動


いつものように俺は、
シュートを決めることに専念していた。

「ファイアトルネードっ!」

少し、普段より気合を入れて
蹴ってみる。

だが、円堂の黄金の右手には
かなわない。

ちょっと疲れてきたかな……俺。

「いいシュートだ、豪炎寺!」

「ああ、ありがとう」

気温は25度を超える夏日だと、
天気予報では言っていた。

このぶんだと、30度を超えてるん
じゃないかと思うくらい、暑い。
ただ暑いんじゃない。

日本だけだろう、こんなにも
夏が蒸し暑いのは。

だが暑いのは気温だけじゃない。
円堂や監督の指示も熱い。

そして、俺の心の中でも——。

「豪炎寺」

鬼道が俺のぶんのドリンクを
持ってきてくれた。

「あ、サンキュ」

なにぶん疲れたので、俺たちは
ベンチに腰掛けた。

「暑いな」

「ああ、蒸し暑い。北風が吹いて
 くれないかって思う」

「意外と子供っぽい考え方するんだな」

「そういうお前はどうなんだ」

「俺も、実は風が吹いてくれないかって
 思う。まぁ、北風でなくても俺は
 いいけどな」

鬼道がすました顔でドリンクを飲んだ。
首筋に流れてる汗を見ると、
相当疲れてるのがうかがえる。

みんな頑張ってるんだな……。

俺はドリンクを2口ほど飲むと、
ある人を目で探した。

いた。

俺をグラウンドにもう1度立たせた
アイツが——。


続く!!