二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂 トリップ少女日記。【キャラ募集中】 ( No.68 )
日時: 2010/02/21 16:28
名前: 真鶴 (ID: A9wxTbZM)

月狼吸血鬼編
 
 第四章、情報収集

「誘拐事件だぁ?そんなのカケラも知らねェよ。」
「そうなの…、ごめんなさいね、何も出来なくて。」
言った通り、葵達は、情報収集をしていた。
「今の所、収集ゼロかぁ…」
サンサンと太陽が光を差している。
暑いのか、傘を差している神楽まで額の汗を拭った。
「クラクラするネ…」
「チャイナ…お前は休んでろィ。」
「沖田…」
「あ、あたしも行くよーっ!?」
詩織は沖田を追いかけていった。
「…ぱっつぁん。神楽見といてよ。あたしと舞ちゃんと定春冷たいモン買ってくるから。」
「ウン!行こう、葵ちゃん!」
「ワウッ!!」
「え、ちょっと!二人共ーっ!」

「—しかし」
「なんでこんな暑いの?」
葵は突然質問を投げかけた。
「えーっとぉ…」
うーんと舞は考えこんだ。そこへ、
「紅月の影響じゃない?」
と唄が言う。(しかも突然出てきた)
「「うわぁぁぁぁッ!!!?」」
二人共そう大声を上げた。
「そんな声上げる事無いんじゃない(汗)」
と唄が冷静に突っ込む。
「ていうか、肩に鳥止まってますね。」
葵が唄の肩に目を向ける。
「ああ、こいつは、蒼羽って言ってね。」
「なんか、ファイ●ルファ●タジーの最新作のひなチョコボみたいだな…」
ぼそっと変な事を言って、唄に顔を向ける。
「ていうか、情報っつっても何も無いでしょ。」
「えぇ…神楽もバテちゃって…」
「とゆうか、唄さんさっき紅月のせいって言ってたけど、どういう事?」
舞が言って、唄がえーとね、と言って切り出す。
「紅月の日は何日か続くんだ。その影響で昼間には真夏みたいに暑くなって、夜は秋の終わりぐらいみたいに寒くなる。これは、昔々からあるみたいだね。」
「だからかぁ…」
「最近銀さんが寝る時どうすりゃいいんだーって毎晩言ってるんだよね…」
「でしょ?」
「って言うかっ、神楽ほっといてたよ!もう買ったのにぬるくなるー!!」
ぎゃーっ、と葵が叫ぶ。
「急ごう!」

そして、葵達が戻ると、神楽はすっかり治っていた。
「あれ、治ってたよ。」
「でもそれが貰うネ。」
そしてさらにお茶をたった5秒で飲んだ。
「すげぇぇ!」
「さっき、知らない女の子が凄い冷えた濡れタオルをくれたんです。」
「うぎゃ、すごいね!」
舞は変な声を上げた。
「大丈夫だった?」
「私はいっつもピンピンネ!!」
「神楽…誰と話して…ぶぁっ?!」
神楽の先には、ある少女が笑っていた。
「わぁ!この人ですっ!さっきの人っ!」
「なにか、悩んでるみたいだね。」
「うぇ?うん、最近の、誘拐事件。身内がさらわれたって、だから、その犯人を捜して、って。依頼来たから。」
葵は全て言った。切羽詰まってる様子が十分に解った様だった。
「誘拐事件、ね。アタシ、情報屋ってのやってるから、そういう事解るよ。」
「ホント?!教えて!」「アル!」
「その誘拐事件はね、なんで女の子しか狙わないかって言うと、女の子の血で生きる吸血鬼が犯人だからなんだって。」
「へぇー…」
「あと、その吸血鬼と裏で手を組んでるのがあの、攘夷戦争に参加した高杉率いる鬼兵隊だとか。」
「うぇぇ?!」
葵が大声を上げる。
「亜爽さんに電話入れなきゃ!」
そう葵はケータイを取り出す。
「っていうか、貴方、なんて言うの?」
「アタシ?アタシは—」
「不知火白夜だよ。困ったらアタシを呼んでよ。」
「え、なんで—」
そう葵が言った時、もう白夜の姿は無かった。
「あれ?もう居ない?あ、連絡連絡。」
そう言って、葵はケータイに目を移した。

「お願い、離してよッ!」
そう友里音は鉄格子の中で叫んだ。
友里音の目は、普段は蒼色なのに、朱が混じって紫に変色している。
そして、無理に自分の手についている手錠(鉄の分厚い板に手の入るぐらいの穴が空いている)で鉄格子を壊そうと打ち付けている。その所為で血が手首から流れ出ている。
「高杉、どうする。この娘、暴走しかけてるぞ。」
そう眼鏡の男が包帯を巻いた男、高杉に話しかける。
「狼の持って行きかたが悪かったんじゃないのか?」
狼と呼ばれた男が振り返る。
「うるさい黙れ。」
そう返して狼は闇の奥へと消えていった。かわりに、一人の女が入ってきた。
「あら…随分と暴れたの。女の子なのに、見苦しいわねぇ。」
「いや、今のお前の方が、見苦しいぞ。」
そう眼鏡の男は言った。
何故かと言うと、その女の口周りに、血がべっとり付いていたからだった。
「ククク…また女の血でも吸ってきたかァ?」
「んふふ、ご名答。また足りなくなってきましたの。」
「また俺が片付けなければいけないのか?」
そう男は言った。そして、ふっ、と笑った。
「まぁ、いいか。この少女の見苦しい姿を見なくていいからな…」
「純!」
純はそう呼び止められても振り返りはしなかった。
「お願い!出してよッ!!」
そう友里音が鉄格子に手を掛けてガチャガチャと音を鳴らした。
「煩いわね…少し、お黙りなさい。」
そう言って、女は、友里音の手に注射針を差した。
そして、10秒も経たない内に友里音は倒れこんだ。
「お前…何を入れた?」
「睡眠薬よ。この子、ヤバイ薬飲まされてたみたいね。」
「ほう…そんな事なんで知ってんだ?」
「貴方の部下がこの子にそのヤバイ薬飲ませたって、言ったのよ。」
「ほう…」
そして、また、女は高笑いをした。
いつかの夜の様に—

アトガキ。
ものっそい長くなったな。
あと何話ぐらいなるかな。
とりあえずこれからもよろしくね。ピース。
(あれ、デジャヴ?)