二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: いつも傍に君がいる【イナズマイレブン】 ( No.4 )
- 日時: 2010/03/08 22:14
- 名前: P!nk (ID: mmFLxLPE)
第一章 「叶った想い」
「今日は練習終わり!!」
円堂の掛け声で今日の練習は終わった。
みんな走って部室に戻る。
たった一人を除いては。
「なあ。」
「ほぇ!?」
突然後ろから豪炎寺に声をかけられ変な声がでる。
「あ、いやその…今日一緒に帰れるか?」
「え?」
これは夢なのだろうか。
あの豪炎寺がうちを誘うなんて。
「嫌なら別にいい。」
「嫌じゃない!!」
「!?」
ものすごい声で言ってしまった。
とても恥ずかしい。
「じゃあ、着替え終わるまで校門で待っててくれ。」
「うん。」
そう言って豪炎寺は着替えに部室へ戻った。
「なんでうちを?」
そんな疑問を抱きながらカバンを持ち校門で待つことにした。
「もしかしてさっきの…。」
好きな人の話だろうか。
もしかしたらもう彼女が?
いや、もしかしたら違う事かもしれない。
そんな事ばっかりが頭をよぎる。
「橙城。」
「あっ、豪炎寺。」
「待たせたか?」
「全然待ってないよ。」
「そうか。」
豪炎寺との会話ひとつひとつが嬉しい。
だがこれから何を言われるのか不安でしかたない。
「公園によらないか?」
歩いてる途中にあった公園を指さして豪炎寺は言う。
「いいよ。」
二人は公園にはいりベンチに座った。
「橙城は…その、好きな人いるのか?」
「え!?」
豪炎寺からのいきなりの質問にかなり驚く。
「…いるよ。」
「そうか。」
一瞬悲しそうな顔をしたように思えたが、
自分の気のせいだろう。
「俺の、好きな人知りたいか?」
また豪炎寺が聞いてきた。
ここで聞くべきだろうか。
それとも聞かないほうがいいのだろうか。
こうなったらやけくそだ。
「知りたい!」
豪炎寺の好きな人が誰であろうと、
豪炎寺が幸せならそれでいいと思えるから。
「と、橙城!?」
「っ…グス…」
なんで泣いてしまうのだろう。
後悔しないって決めたのは自分なのに。
泣いても豪炎寺の好きな人はかえられない。
「ごっごめん、泣くつもりじゃ…!?」
一瞬の出来事に涙がとまる。
豪炎寺が自分を…ぎゅっとしている。
「俺が好きなのは橙城だ。」
「う、そ…。」
「嘘なんかじゃない。俺じゃ、ダメか?」
ダメなんかじゃない。そう言いたいが、
また涙がでてきてとまらない。
「無理しなくていいぞ。お前にも好きな人いるんだからな。」
ぶんぶんと頭をふる。
「うちの好きな人…ご、豪炎寺だよ?」
泣き混じりで答える。
これが自分の答えだから。
「本当か?てことは俺は、俺に嫉妬してたのか?」
「…え?」
「さっき、橙城が好きな人いるっていってた時…すごく嫌だった。」
同じだ。
自分と同じことを思っていたのか。
「うちもだよ。豪炎寺に好きな人がいるって知ったときすごく嫌だった。」
なんだか嬉しかった。
二人で同じことを考えていたなんて。
それに両想いになれて。
「ねえ…豪炎寺?」
「なんだ?」
「大好き!!」
「!!///」
やっと豪炎寺におもいっきり好きを伝えられる。
「橙城…それは反則だ。」
この後雷門中サッカー部や、柚羽に問い詰められたのは、言うまでもない。
第一章 END