二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶な妄想小説〜 ( No.166 )
- 日時: 2010/05/12 17:24
- 名前: 海風 奈義沙 (ID: Ru7e1uoX)
〜NO,3『豪炎寺とサクラ』〜
奈義沙が転入してきた翌日。円堂のクラスの教室の前は、大変なことになっていた。
ザワザワ……ザワザワ……
よく見てみると、違うクラスの人たちだった。
「おはよう! 円堂くん。」
円堂は後ろから挨拶をされたので、振り返ってみると秋がたっていた。
「オウ! おはよう! 秋。」
円堂は返事を返し、すぐに聞いた。
「なぁ、秋。教室の前にいるやつらはなんなんだ?」
すると、秋は困ったように笑って、
「たぶん、海風さんの噂を聞いて来たんだと思うよ。」
と言った。
「海風さんって美人だから、すぐに噂がまわっちゃうんだと思うし、それにこの時期に転校してきたから目立っちゃうんじゃないかな?」
円堂はなるほど、と思った。となると、こいつらは野次馬に分類される。
円堂と秋は、野次馬たちの話を聞いてみた。
「ねえねえ、あの噂の転校生はどこぉ?」とか、「転校生って、すっごく美人らしいよ!」など口々に言っていた。
よく見てみると、その中に広報部のやつらが数名いた。やはり、転校生が来るというのは、大スクープなのだろう。そう思っていると、
「すごい人だな。何があったんだ?」
声のする方を向いてみると、そこには……
「おぉッ! 豪炎寺! おはよう!」
「おはよう。豪炎寺くん。」
「おはよう……で、何があったんだ?」
「実はな、豪炎寺。お前が休んでいる間に、転校生が来たんだ。しかも、席はお前の後ろだぜ。」
それを聞いても、豪炎寺はなんにも動じず、
「どういう奴だ?」
とだけ聞いた。すると、
「おいっ! 豪炎寺!」
豪炎寺は振り返ると、そこには沢城がいた。
「なんだ。」
「俺とお前で席を交換してくれ! 頼む!」
「……。」
豪炎寺は意味がわからないというように、黙った。
これには円堂も秋も呆れた。いくら隣になりたいからと言っても、席を交換するのはいくらなんでも無理があるからだ。
とそこに、
「何やっているんだ? そこで……。」
声のする方には、美しいエメラルド色の瞳をした奈義沙が立っていた。