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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜無茶苦茶恋愛妄想小説〜 ( No.263 )
- 日時: 2010/07/10 08:34
- 名前: 慶野 昧 ◆vC28/D3I26 (ID: Ru7e1uoX)
- 参照: http://ameblo.jp/sikayan/image-10575862453-10613582779.html
秋はいきなり海風が自分の額に手を当てたので驚いたが、そのまま動かなかった。
すると、何秒くらい経っただろう。突然、秋の頭の中にある風景が浮かんできた。
その風景はとても懐かしくも思えたし、悲しくも見えた。
風景はどんどん自分に迫ってきた。そのうちに近く街の中に引き込まれた感じがした。
そんな街の一角にたくさんの子供たちがいた。その子供たちは笑っていたが、どこかさみしいような顔をしていた。
近くにブランコがあり、そのブランコには見覚えのある少女が座っていた。
その少女はとても小さかった。背丈からして3、4歳ぐらいだった。だが、その手足は持てばすぐにもろく崩れ去ってしまうかのように、細かった。
その少女は誰ともかかわろうとせず、すっと下を向いていた。
秋は知らず知らずのうちに、その少女に近づいて行っていた。
少女は秋に気付いたのか、顔をあげた。秋はその顔を見て驚いた。何とその顔は—
「うぐっ!」
その声で秋は現実に引き戻された。
目の前に海風が倒れていた。
「海風さん!?」
「き……木野……さん……。」
「海風さん、大丈夫!?」
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