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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リボーン】□巡り巡る恋の唄□ ( No.5 )
- 日時: 2010/04/05 19:17
- 名前: 黒蝶 (ID: UeLkOLiI)
*愛の声が聞こえない*
+2粒+
「あ、骸です。おはようです−」
通行途中、月菜の指の先には骸と黒曜メンバーが居た。
綱吉は一息ついて、手をふって走って行った月菜を追いかける。
「お早うございます」
骸が振り向き笑顔で月菜に向かって挨拶をする。
「元気びょん?」
「あ、犬。元気です−」
にぱ。と笑顔で犬に言う。
「・・・おや、綱吉。」
「何だ−?」
ちょいダルそうなツナは骸に返事をする。
「まだ、直ってないんですか?」
「んなもん自分で確かめてみたら−?」
曖昧な返事を骸にする。
其の答えを気にするかのようにクロームや千種、犬も気にする。
骸は、1つ溜息をついてこっちを向いていた月菜に言う。
「月菜」
「ん?何です−?」
一呼吸置いてから月菜に言った。
「好きです」
そう一言、みんなに聞こえるようにいう。
けれど
「何だい骸?早く言わないと学校いくですよ−?」
月菜には通じない。
「まだ、でしたか」
また溜息をついて月菜に「何でもありません」と言って学校へ向かう。
「えぇ!?何か悪いことしちゃったです−?」
「いえ。あなたは悪くないんです」
そう骸は言って、後は何も言わない。
月菜には本当に聞こえない。
あの時の事故から「好」や「愛」などの言葉を自然に避けるようになっていた。
家族・・・ツナや奈々を除いては。
「月菜、大好きだよ」
「うん−?私も大好きだよ−!」
ニコニコと無邪気な笑顔で笑う。
けど、好きという言葉を避けると言うことはまだ心の中でそういう後悔などの念が残っているのだろう。
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