二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 空間を紡ぎし者イメソンup*REBORN!編* ( No.14 )
日時: 2010/05/01 14:30
名前: 紅 ◆EQmoJC8tmw (ID: MQ1NqBYl)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

イメソン『紡ぎだす世界』

世界の中心         世界の境界線
ふと見上げた空に      ぐにゃりと割れたチョーク
そっと目を伏せて      そっと拾い上げて
あたしは手を伸ばした    もう一度握り直す

紡ぎ出したのは       紡ぎ出したのは
世界が終わる音       あちらの世界の鼓動
耳を澄ませてみれば     指を滑らせてみれば
鼓動が高鳴った       微かな温もりを感じる


ずっと怖がってたのはあたし  ずっと閉じこもっていたのはあたし
両手を当てもなく彷徨わせて  拳がぼうっと空を切って
巡り巡る世界の途中で     くるりくるりと宙返りくるり
誰かが泣いた そんな気がした 誰かは笑う 皮肉にそっと

突き刺すような視線の先に   崩れるような絶望の果て
宛先のない手紙を運び     言い訳のないコトバ並べて
廻り廻った世界の途中で    交わし破った約束を胸に
誰かが消えた そんな気がした 誰かは叫ぶ 涙と共に


儚く消えた          震えて消えた
壊れて消えた         こぼれて消えた
とめどなく溢れるのは涙ではないと信じて  忘れていたのは悲しみではないと信じて    

ゆらりと消えた         ふわりと消えた  
ぐるりと巡る          ひらりと消えた
世界の中立ち止まるのは弱さではないと信じて そしてまた次の世界へと

                そしてまた誰かは泣いた