二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: DQスターズ ー神と魔王と星の主ー ( No.14 )
日時: 2010/08/30 05:10
名前: L.O.B. ◆x1uH80VgBs (ID: x8gi1/u3)

夕方寝たせいか、なかなか眠れない。
そもそも、寝たのかも分からない。
辺りは真っ暗。寝てた…のか?

?「はい。貴方は今眠っています」

武「いや、起きてるから。って、またあんたかい!」

どうやら俺は今、あの謎の夢の続きを見ているようだ。
そうだ! 目が覚める前に、早めに色々聞いておこう!

?「手っ取り早く申し上げると、私は神です」

また心を読まれた!
しかも今、自分の事を神と言った!
なんなんだよ、もう!

神「やはり、いきなり神と言って信じろというのは無理ですね…」

武「まあ無理だね、普通は。それに、俺は神様ってのは大が百回位付いても足りない位嫌いだし。だからあんまり神とか気取らないで欲しいんだけど」

神「では、貴方の中では私は神では無いと思っていて下さい。と言うのも、前にも言った通り、本当に時間が無いのです」

武「それはつまり、俺が目を覚ました時って事?」

神「いえ、違います。私は夢の中の時空を調整出来ますので」

武「じゃあ、何故?」

神「私のいる場所…貴方達の言う所の神界の遥か天空にありますが、今ここは魔物に襲われています」

武「なるほど。その魔物に邪魔されて念力が途切れる、と言った所か。
  あれ、でも神って名乗る位なら、そんな魔物位簡単に倒せるでしょ」

神「おそらくこの魔物は魔王の部下です。それもかなり上位の者でしょう。故に、貴方とこうやって会話するのが精一杯です」

武「なんか大変そうだな…聞く限りは。でも、それよりも、何故俺をこっちの世界に送ったのかだけは聞かせてくれ。やっぱり俺が神様…あんたを嫌っているからか?」

神「それは違います。貴方を送った理由…それは…」

?「おい、無視すんじゃねえ!」

?「ちっ、余裕こきやがって! やっちまえ!!」

これは…魔物の声か!?
それも太く低い声、デカブツを思わせるような声だ!

神「はい。すみませんが、もう限界のようです」

武「いや、限界って、ちょっと待て!」

ラン「待って…私を1人にしないで…」

ベスラン…? そうか。また変な所で目が覚めたのか。
というか、今の寝言は凄ーく気になる。一体どんな過去があったんだろう…?

いや、それよりもさっきの夢、本当に一体何だったんだ? 夢にしては不自然すぎる。それに、あの神様気取りの言っていた事…。
…いや、考えるのはもう止めよう。夢だ。ただの夢だ。悪夢だ。そういう事にしておこう。

ふと辺りを見回してみる。…まだ夜か。暗いな。

その中にうっすらと見えた竹の槍。
…多分しばらくは寝れないだろうし、ちょっと散歩でもしてくるかな。
置いといた竹の槍を取り、軽く支度を整えた俺は宿屋の外に出た。
夜景が綺麗だ…。町の中からもよく分かる位に。
と言うか星を見ると、そちらに歩いていってしまう癖がある。ホントなんでだろ。

気が付くと、俺は町の外にいた。とは言っても、ほんのすぐ外だが。

キーキーというコウモリの鳴き声がする。風物詩という奴だろうか。

ん、コウモリ…? なんか嫌な予感がする…

>ドラキー達が現れた!

やっぱり出たよ! 悪い予感的中!
でもせっかくだから、体慣らしの為に少し戦うかな。
ドラキーは素速いから逃げづらいだろうし。

(ラウンド1)

>ドラキーBの攻撃!
>武は3のダメージを受けた! (HP26→23)

武「あたっ! 噛みつき攻撃恐るべし…」

>ドラキーAの攻撃!
>武は2のダメージを受けた! (HP23→21)

武「くそ、今度はこっちの番だ!」

>武の攻撃!
>ドラキーBに8のダメージを与えた!
>ドラキーBを倒した!

おお! 竹の槍強し! やっぱり切れる武器は違うなあ〜。

(ラウンド2)

>ドラキーAの攻撃!
>武は2のダメージを受けた! (HP21→19)

>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!

さすがドラキー。身かわしアップ持ちなだけある。
あの見た目だしドルマを使うのは止めておこう。

(ラウンド3)

>ドラキーAの攻撃!

武「そうなんども受ける訳には…!」

>武はひらりと身をかわした!

…ギリギリだけど。

>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!

ああっ、またかよ! 段々イライラしてきた!

(ラウンド4)

>ドラキーAの攻撃!
>武は3のダメージを受けた! (HP19→16)

>武の攻撃!
>ドラキーAはひらりと身をかわした!

そんな、またかわされた…。
こうやってるとドラキーが上手くよけてるように見えるけど、ゲームでは凄い不運だよな。3回連続ミスなんて…。

大体俺はいつも不幸な目に会いすぎなんだよ!

武「これだから神様は…!」

>武は怒りに燃えた!

(ラウンド5)

武「遅いっ!」

>武の攻撃!
>ドラキーAに11のダメージを与えた!
>ドラキーAを倒した!

武「ふん! 何度もよけやがって!」

>ドラキー達をやっつけた!
>8の経験値を獲得!
>武は5の槍SPを獲得!

>武の槍スキルが上達した!
>槍装備時に連続攻撃が使えるようになった!

武「何かまだイライラするけど仕方ないから帰るか。怪我もしたし」

そして不機嫌なまま引き返した俺は、町の中へと入った。

すると、今度はスライムが向かって来た!
…が、あれはダンか。紛らわしい。

ダン「武! 何処に行ってたの!? 探したよ!」

武「ああ、ちょっと散歩にね」

ダン「散歩って、怪我してるよ!?」

武「これ位大丈夫。すぐ治せるし」

武はホイミを唱えた! (MP13→11)
武の傷が回復した! (HP16→26)

ダン「あんまり無茶しないでね…」

こうやって仲間の顔を見ていると、自然と怒りが静まっていくのが分かった。

武「俺なら大丈夫だって。他のみんなは?」

ダン「まだ寝てるよ。起きたのは僕だけ。起きたら武が居ないんだもん。びっくりしたよ」

武「そうか。心配かけてごめんよ」

ダン「ううん、無事で良かったよ」

またこんな騒動にならない為にも、これからは1人歩きは控えるとするか。

ダン「わ〜、綺麗だね〜」

ダンが見ているのは空。
さっきまで暗かったのに、もう明るくなってきている。
新聞配達をしているとよく出会う光景だけど、それにしても絶景だ。

武「綺麗だな…。けど、そろそろ帰ろうか」

ダン「うん!」

そして、朝日の元、宿屋へと戻る俺とダンであった…

…結構サマになってない? コレ?