二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン二次小説集☆☆ リク受付中!! 参照2500突破!! ( No.511 )
- 日時: 2011/05/13 20:08
- 名前: ボリーン (ID: 9E/MipmP)
第十五話
あの者は異様であった・・
男とも女とも子供とも大人ともわからぬ実に奇妙な存在・・
時々・・あの者は人間という存在を超越した
何か別の存在なのではないかと思ったりもした・・
存在・・言動・・・あらゆる事が奇妙であった・・
しかし・・あの者の後ろ姿は何処か寂しげである
気がしてならない・・・
それに比べて・・フェリスと云ったら・・
実に単純である・・・
ひたすら明るく面白い・・しかし何処かに闇を持つ
そして誰も敵わない美貌・・
そんな魅力の塊とも云うべき彼女に皆・・
心の何処かで好意を抱いていた・・・
あの雲雀恭弥でもそれは変わらないようで・・
気付かれぬよう彼女の姿を盗み見ていた・・
しかし・・そんなのんびりしたことも言っていられないのである・・
今・・この屋敷に敵が侵入して来ても可笑しくはない・・
それを防ぐため・・仲間を守るため・・
今・・自分達が出来ることをやらなくてはいけない・・
会議中そう思っていた時・・彼女はこう言った・・
フェ「あの〜・・敵さんの首をぶっ飛ばして来てもいい??」
残酷な言葉に似合わず満開の花のような笑顔・・
そのギャップがさらなる怖さを生む・・
ヴャリアー代表として来ていたスクアーロが言う・・
ス「ヴォォ〜イ!!ガキ!テメーの勇気は評価するがな・・
今はもう少し慎重になるべきだぁ!」
スクアーロは10年たってなんだか落ち着きが出た気がする・・
ツ「うん・・そうだよ・・。そんな危険なことはさせられない・・」
フェ「別に危険じゃないよ!その後の報復が怖いなら
皆殺しにすればいいんでしょ??
全員の首を飛ばせばいいんだよね??」
この子は本気なんだろうか??
本気ならば・・・この子の感覚は狂っている・・
命が重い物であるという思いが少しでもあれば
そんなこと簡単には言えないはず・・・
そんな彼女の声を満足げに口の両端を上げて聞いていたのは
あの黒いコマドリ・・・