二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:  時間 【鋼の錬金術師】  ( No.119 )
日時: 2010/07/16 21:01
名前: 魁菜 (ID: K3bvumcI)

    *° 第26話 共同戦闘 *°

「……え?」

「今この闘いには、キョウの力が必要なの。アルも。皆で戦おうじゃないの」

 軽く微笑むと、キョウも笑う
——愚か者に……地獄を……

・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。・。

「がっ……!!」

 戦場に戻ると、エドが首を絞められていた。右腕をねじられていて、足でアイルをけっているのだが、アイルはびくともしない
……なんつー女だよ、あんた。……さてと、そろそろ助けなきゃねぇ〜……

 私はアイルの後ろに回り、槍で肩を狙った
アイルは即それに気付き、それをよけた。そしてエドをつかむ手が緩くなる。エドはアイルの顔面をけり、アイルから逃れた

「……アル!!」

「オッケー!!」

 アルが手を合わせ、壁を錬成する。その壁に飛び乗り、とび蹴りしようとアイルに向かって行く。それと同時に、私はアイルの後ろから向かって行く
アイルは両の掌を合わせ、地面に手をつける。地面が揺れ、アルとエドの体勢が崩れた。……今だ

「キョウッッ!!!!」

 その刹那、アイルの身体に、長いトイレットペーパーの様になったコンクリートが絡まりついた

「なっ……!!」

「アル!!」

 アルが再びとび、アイルの顔面を蹴る

「げはっ!!」

「エドォッ!!」

「っしゃ!!」

 エドがアイルの後ろに回り込み、アイルの左肩に傷をつける

「いっ……」

「キョウ、思う存分行け!!」

 いくつもの錬成陣を描いたキョウが、次々に錬成陣の上に手をのせて行く
アイルの足元にとげが現れてアイルを直撃する、など……。キョウの錬金術は、どれも素晴らしいほどだ

「どっりゃぁぁぁっっ!!!!」

 その時、キョウがふらついた。まぁ、それはそうだ。一気に大量の錬金術を使っているのだから……
そして、キョウは倒れる

「!! アル! ここは私とエドに任せて、早くキョウを!!」

「わ、分かった!!」

「遅いッッ!!」

 自由の身になったアイルが、両の掌を合わせながら倒れたキョウに向かって行く
アルがとっさにかまえるが——遅い

「アルッッ、キョウーッッ!!」

    失 う の は 、 嫌 い で す

 とっさに手を合わせたその時——。

   機 械 が 壊 れ る 音 が し た

「に、兄さんっっ!!」

 カランカラン、と、機械の一部が地面に落ちる
そして次々と何かの部品が地面に落ちた

 何が……何が起きた?
キョウ達の方に目を向けると。

「!! エドッ!!」

   エ ド の 機 械 鎧 が 破 壊 さ れ て い た