二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   空 【銀魂】 ( No.157 )
日時: 2010/09/05 22:09
名前: アリス (ID: cmeedneH)

 06話 名前知らないくせに気付いたら話は進んだりする


「何?テメェ等俺が来る時絶対アリス関係だとか思ってる訳?」

「つか最近アリス見ないし…悲しいよ〜」

「アリスなら帰って来てる。今んとこ俺ん家に居候中だ」


パァッと璃李奈の表情が輝いた。
ダラダラしていた璃李奈が起き上がる。
動き出したと思えば、家を飛び出して行った。

数秒後。
風の様な速さで、又しても璃李奈が帰って来た。


「アリスなんか何処にもいないじゃん!!」

「今拐われたんだよ。真選組とか言う奴に」


瞬間。
璃李奈から有り得ないぐらいの殺気が感じられた。

正直何故あいつにこんなにハマれるのか、つくづく分からない。
けど璃李奈からしてあいつには自分にはない、“何か”があるのだろう。
璃李奈がアリス、アリスと煩く喚き散らすのを最近よく分かる様になって来たのは、年だからなのかも知れない。

…つか何を考えてる、俺は。


「殺してくる」

「ちょ、待てェエエェエエ!!」

「だって、私のアリスを拐うとは!!命知らずにも程がある!!……あれ?つか、其処の子…真選組?」


余りの勢いにビビる唯に、璃李奈は詰め寄る。

ヤベ。
唯は置いて来るべきだったかも。

時既に遅し。


「アンタ真選組の奴でしょ?なのに銀時の仲間って…裏切り者な訳?」

「んな訳ないじゃん!!ただの通りすがr「あれ、お前俺の味方じゃねぇの!?」


つくづくこいつ等には呆れる。

俺、実は本当の友達一人もいねぇとか、そういう展開?


「やぁだなぁ〜。私は今回ただの傍観者だよ〜。戦闘に混じる気はないって」

「…あれ、銀さん目から鼻水出て来た」

「汚いね、銀時」

「黙ってろ怜緒!!」


色々俺は疲れた…。
もう知るか。


———————————(アリス目線)


気付けば真選組の屯所前に、私達は着いていた。

へぇ。
これが真選組本部かぁ。
簡単に逃げ出せそうで、楽そー。

…縄抜けさえ、出来ればね。


「オラ、歩け」

「土方君、女の子にそんな言葉は駄目だと思うよ?」

「そうでさァ。ってことで死ね土方コノヤロー」

「テメェは常に俺に死ねっつってんだろ!!つかお前いつ此処に来やがった!?」


まるでコントの様な言い合いが続く。

馬鹿か、こいつ等。
余裕で逃げられそう。

…まぁ、雅焔が首元から刀さえ離してくれればの話だけど。


「雅焔ちゃんちょっと離して!!刀!!血、血が出てるから!!」

「知らないよ。君がこんなとこ来なきゃ良いんでしょ」

「ちょ、何気に俺にも刀当たって…つか、刺さってるから!!」

「知らない。僕、君のこと知らない」


いや、マジ痛い。
血出てるよ雅焔ちゃん。

あれ、痛さの余り涙出て来たよ。
向こうの男の子も泣きながらの訴え。
あれ…今更だけど。


「其処の女装癖の男の子」

「変な具合に呼ぶなよ!!んで、何?」

「…名前は?」


男の子はしゃがむと、え、今更?とか悲しげに呟いていました♪