二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 空 【銀魂】 イメソンup!! アンケ実施中!! ( No.338 )
- 日時: 2010/09/26 12:54
- 名前: アリス (ID: /jbXLzGv)
17話 ゴキブリホイホイって中身見るの怖いよね
「あのな…」
銀が眉間に皺を寄せる。
けど、仕方無いよね。
今回は私だけが悪いんじゃないし、ヅラが悪いんだし。
「俺ん家は託児保育所じゃないの!!テメェ等は勝手にホイホイと…」
「けど銀ちゃん。夢幻放っといたら死んじゃうアル!!」
「死なねーから。人間そう簡単には死なねーから」
神楽が腹が立ったのか、プクゥと頬を膨らませた。
案外まともにしてりゃ神楽も可愛いのに。
「夢幻放っといたら誘拐されるアルゥ!!パピーが言ってたネ。男はみんな狼の皮を被った人間って」
「神楽ちゃん、其れ明らかにただの人間だよ」
黒髪地味眼鏡が呆れた様に呟いた。
そんな光景を、私と夢幻ちゃんは見てた。
明らかにバカ。
バカの集合体だわこいつ等。
つか、こんなの見せられたら夢幻ちゃん引くんじゃ———…。
フッと隣を見ると、クスッと微笑んでいる夢幻ちゃんが目に入った。
…可愛い。
夢幻ちゃんをボーッと見ていると、夢幻ちゃんが此方に気付き、また無表情に戻る。
私は何故か夢幻ちゃんのことをもっと知りたくなって、夢幻ちゃんを抱えて家を飛び出した。
———————————
「夢幻ちゃん」
「な、に……?」
少々怯えているのか、夢幻ちゃんの手が震えている。
あー…。
そりゃいきなり「怖いお姉さん」に誘拐されたら、ビビるよね。
私ならビビるね、うん。
「夢幻ちゃんって、どうして笑わないの?」
「………其れ、は…」
夢幻ちゃんは表情を曇らせる。
何か、嫌なことでもあるのかな。
まぁ、私もだし?
同じ「嫌なことがある」仲間で仲良くしたいな。
「なら、お姉さんは……どうして笑うの………?」
「どう、して?」
「お姉さんも……辛い、んでしょ……?」
私が、辛い?
夢幻ちゃん其れは立派な間違いだよ♪
だって、私は辛くない。
…あれ?
「つらい」?
「からい」?
どっちなのか分かんなくなって来たぞ★
「………お姉さんが良いなら…別に良いけど……」
「ねぇねぇ!!」
「………?」
「お姉さんじゃなくてアリスって呼んで!!私、九条アリスってゆーの!!」
夢幻ちゃんがパァッと笑顔を輝かせた。
わー、マジ可愛い。
此の笑顔だけでご飯一俵は行けるわ、マジで。
あー…。
何かまた悪い予感するなー…。
面倒臭い予感。
私がフッと見た空は、何処までも青かった。
———————————
「本当に良いのかよ、夜。テメェあんな仕事一人で出来る訳ねーだろ」
紅影 刃が、言った。
「なら、貴様が手伝うのか?この間任務を失敗した以上———もう失敗出来ない」
「服部に助けて貰えば良いじゃない」
「…いや、良い。難しい任務だが、出来ない訳では無い」
三人の始末屋が———動き出していた。