二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: とある科学の超電磁砲./新風紀委員【オリ募集】 ( No.11 )
- 日時: 2010/08/24 12:55
- 名前: 棗. ◆/lQMO72QVo (ID: Dfaev/X/)
- 参照: http://__________________
■□——————.1話
これは、とある都市の、
とある少女達の物語———
「初春、たった今警報がありましたの。能力を使って派手に喧嘩した馬鹿が逃走中との事ですわ。
まったく…人騒がせな奴ですこと」
「うへぇ〜またですか〜」
つべこべ言わず行きますわよ!!、と初春飾利の首背服部分を引っ張る白井黒子。
警報があったのは学園都市第七学区。二人は今そこに向かっている。
行く途中にとても美味しそうなクレープ屋を通り掛かると初春はそれに反応し目を輝かせた。
が、黒子に無理強いと引っ張られクレープ屋を後にした。
————————————
第七学区の通報を受けた場所に来ると黒子は自分の肩に付けている
風紀委員の盾をモチーフにした腕章を掴む。
「風紀委員ですの!!暴行傷害の現行犯で彼方を……」
「ちっ…くそ!」
言い終わる間もなく男は逃げ出した。その後に初春が息を切らしながら黒子の元へ来る。
「て、瞬間移動を使うなんて…ってえ!?犯人逃がしちゃったじゃないですかぁ!」
「そんな事判っていますわ!急いで追いかけますわよ」
黒子は初春の腕を掴むと一緒に瞬間移動をした。初春は戸惑いながらも黒子に引っ付き落ちないように固定する。ようやく地面に着地すると犯人を行き止まりまで問い詰め奴は袋の鼠。
その瞬間を狙い黒子は鉄矢を太股から取り出す。初春は戦闘はしないため安全な場所に避難し見守っている。
「観念なさい。これで彼方ももう逃げられませんわ」
黒い笑みを浮かべると鉄矢を両手で構え戦闘の準備をする。
相手は一歩後ずさると辺りを見回した。後は壁。左右も壁だが右にある1つの扉を見つけると走り出した。
「しま…っ!」
黒子は不意をつかれ体が鈍く反応する。
その瞬間犯人の頭上に少女が飛び降り、男は倒れた。
綺麗な琥珀色の長い髪を靡かせ軽やかに地面につく。そして男の腹部に足を踏み込ませた。
男はごほっと一声上げると気を失った。
「ふーん…。裏口から逃げようとしてたみたいたけど、そんなのあたしには通用しないわよ」
上から見下ろされたその視線は冷たく、男の上に乗せた足を静かに下ろした。
そしてしゃがみこむと犯人に手錠を掛ける。
「風紀委員よ。暴行傷害の現行犯で貴方を拘束します。…って聞いてないか」
「彼方…誰ですの?民間人がこんな事危険ですわ よ。こういう仕事は風紀委員に任せ て下さい」
琥珀色の髪をした少女は黒子より背が高く雰囲気に年上っぽい。
身長の所為もあるが上から目線のように黒子を見る。
そして黒子の右腕に目を向けた。
「今の聞いてなかった?私は風紀委員なの。
…その腕章を見ると貴方も風紀委員よね?その影に居る子も」
にっこりと笑った彼女の目先は初春に向けられた。
タイミングを逃したのか出ようか出まいか悩んでいた様に見える。
初春はおどおどしながら前に出た。
「えぇ、私達も風紀委員ですわよ。…でも彼方の様な御顔をされた方は見たことありませんわ」
黒子は改めて少女を下から上、上から下と見る。
綺麗な琥珀色をした長く腰あたりまでウェーブかかっている髪に帆のかな桃色をした瞳。
全てが細く貴社で色白な肌に少し高い身長。見るからに美少女だ。
「う〜ん…。少し喫茶店でも寄って話さない?」
少女は影から見える小さな喫茶店を指指した。
その提案に黒子と初春は応えると少女と共に喫茶店へ向かった。