二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.104 )
日時: 2011/01/05 10:12
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)

第二十三訓「二人の攘夷浪士」

「この近くに美味しいラーメン屋があるんだ。そこで良い?」

「うん、OK!」

月奈と日向は路地裏を通ってそのラーメン屋に向かっていた。
民家の屋根と屋根の隙間から太陽が光っている。
すると、一瞬、辺りがフッと暗くなった。

(え・・・?)

もう一度上を見る。太陽が雲に隠れていない。
すると、日向がピタリと止まった。

「どうした・・・、!?」

ピッ!

月奈は瞬時に刀を抜くと、構えた。月奈の頬は深く切れ、血が出ている。
すると、民家の屋根から刀を持った人が落ちてきた。
逆光のせいで顔が見えない。

ガキィィィィィィンッ!!!

金属音が響く。月奈は刀を振ると、後方に飛んだ。
すると、月奈の後ろにはもう一人、刀を振り上げた者がいた。とっさに刀を構え、防御する。が、それと同時にもう一人が、刀を振り上げる。

「く・・・ッ!」

月奈はたまたま差してきていた脇差を素早く抜くと、
防御した。

「誰!?」

防御したまま二人に叫ぶ。すると、二人は不気味な笑みを見せ、

「あたしは春麗」

「俺は乖離」

乖離は刀を下ろした。その瞬間、春麗が月奈に飛び込んだ。

ドスッ!!

「!!」

月奈の横腹に刀が刺さる。
月奈の口から血が出る。春麗は刀を抜き、「行くよ」
と乖離に言い、高々と飛んだ。
乖離の腕の中には血だらけの日向がいた。

「ま・・・って・・・」

月奈は体を引きずりながら、力を振り絞って言った。
乖離は一瞬月奈を見たが、何もなかったかの様にして、走り去った。

最後に春麗が言った。













「あたし達は鬼兵隊よ。そして、日向とはかつての同士」