二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.111 )
日時: 2011/01/05 10:13
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)

第二十四訓「懐かしく、敵となってしまった人」

「・・・ん」

あたしは重い瞼を開けた。
部屋の窓から月明かりが入っている。

「・・・此処は?」

あたしはゆっくりと体を持ち上げると、辺りを見回した。あたしの手足は縛られていて、動けない。

「よォ。久しぶりだな、日向」

部屋の窓に人がいた。あたしは、その人の顔を見た瞬間、眼を見開いた。

「晋助———ッ!!」

ずっと憧れていた。ずっと着いて行こうと誓った。
ずっと傍にいたいと思った。今は敵になってしまった。ずっと会いたいと願っていた人物、高杉晋助だった。

「懐かしいな。お前とこうやって話すのも」

「そうだね・・・。もう昔の事だけど」

こうやって話しても、あたしと晋助は顔を合わせなかった。ううん、会わせたくなかったんだ。

「お前、あの時死んで無かったんだな・・・」

晋助がそう呟くと、月に雲が掛かった。



あんな事が無かったら、

ずっと一緒に居れたかもしれない。

でも、今さらそんな事言っても、

もう後戻り出来ない。



懐かしい記憶が蘇る————・・・・・。