二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】曇空にも月は輝く キャラ人気投票中! ( No.126 )
- 日時: 2011/01/05 10:15
- 名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)
第二十七訓「会いたくない奴ほど会ってしまう」
「・・・・で、何で私が此処に居んのォォォォォォォォ!!!?」
「うるせェェェ!!!怪我してる癖に大声出すなァァァ!!!」
「土方さん、貴方も五月蝿いですよ。静かにして下さい」
月奈はあの後、真選組——罪木獄と言う少年に助けられ、
只今真選組屯所にいる。
「それにしても、あんな大怪我して・・・。何かあったんですか?」
獄の質問に月奈はドキッとした。
日向が連れ去られた事を言って良いのだろうか?
でも、春麗が最後に言った「鬼兵隊」がもし、あの『高杉晋助』が
率いていた義勇軍だったら・・・と言う不安があった。
言葉を選んでいる月奈を見て獄は気を使ったのか、「万事屋に電話してくる」と言うと立ち去った。
(・・別に、鬼兵隊だからって晋助とは限らないし・・・)
そう考えると、土方に言った。
日向と一緒にラーメン屋に行っていたら突然襲われた事。
春麗と乖離の特徴。
『鬼兵隊』と言っていた事。
「で、日向は抵抗していたか?」
「私も自分の事で精一杯だったから、良く分からなかったけど、
抵抗した様には見えなかった・・・」
そう話していると襖が開き、総悟が入ってきた。
「土方さん、日向はそこ等へんの浪士に負ける訳がありませんよ」
総悟はそう言うと、銀時、新八、神楽、七香を部屋に入れた。
神楽と七香は月奈を見るなり飛び付いた。
すると土方は銀時を見て、
「コイツは今回の事件の被害者でもあるし、事件の一部始終を見ていた。だから明日、また此処に来て貰う」
土方は月奈を指差して言った。それを聞いた月奈は眉間に皺を寄せ、
「だからさっき説明したじゃん!しつこい男は嫌われるよ、税金泥棒
コノヤロー」
月奈はそう言うと、銀時達と一緒に部屋に入って来た獄にお礼を言うと、部屋を出て行った。
銀時は大きな溜息をついた。
月奈は攘夷戦争で仲間が殺されるのを嫌と言うほど見て来た。
そのせいか、目の前で人や仲間が傷付けられたりするのが大嫌いなのだ。
(面倒臭ぇ事になって来たなァ、オイ)
先程まで晴れていた空に急に雨空が掛かってきた。